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カシオ&ツインバード、防水型DVDプレーヤーを比べてみた(前編)レビュー(3/4 ページ)

» 2005年11月11日 01時10分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

“バスシアター”を演出する「VD-J711」

 一方、ツインバード工業の「VD-J711」は、“バスシアター”をうたうポータブルDVDプレーヤーだ。防水性能は、JIS IPX7相当(防浸型)だから、カシオ「DV-900W」と同等と考えていい。再生可能なディスクは、DVDビデオ、DVD-R/-RW、CD-DA、CD-R/-RWで、やはりVRモードやCPRMには非対応だ。またDV-900Wと比較すると、DVD+R/+RWをサポートしていない点が異なる。

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 外観は、同社の防水テレビと同じ系統で、重心が低めの横長スタイル。液晶画面の解像度は480×3×234ピクセルで、DV-900Wと同じ。画面が小さいぶん精細感はあるものの、迫力という点では9V型のカシオに軍配が上がる。

 画面サイズは仕方がないが、風呂場に両機を並べて置いたときに気が付いたことがある。寒い部屋からいきなり持ち込んだため、DV-900Wの画面カバーは湯気でかなり曇ってしまったのだが、VD-J711はあまり曇らない。画面カバーの素材か、表面加工か、詳細はわからないが、曇りにくい加工が施されているのだろう。

 外形寸法は、290(幅)×180(高さ)×62(奥行き)ミリ。背面のスタンドは3段階の調整が可能で、もっとも広げたときの奥行きは約10センチだ。横幅はカシオより広いが、重心も低いため、奥行きが短い棚の上などに設置しても安定感がある。そして、本体上部に引き出し式の大きなハンドルが付いているのもポイント。濡れた手で扱うことが多いだけに、がっしりしたハンドルは嬉しい。実際、お風呂場に持ち込む際も安心感があった。

photo 背面のスタンドは3段階の調整が可能
photo ハンドルは引き出し式で、普段はしまっておける

 画面の両サイドには、4センチ径の丸形スピーカーが配置されている。バーチャルサラウンドなどの機能は持っていないが、画面の真横にあるため、しっかり定位するのが有り難い。なお、音楽CDの再生中など映像が必要ないときは、音量調節ボタンの「ー」と明るさ調節ボタンの「ー」を押す。すると画面が消え、バッテリーを節約できるのだ。

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