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カシオ&ツインバード、防水型DVDプレーヤーを比べてみた(後編)レビュー(1/3 ページ)

» 2005年11月12日 17時52分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 前回は、カシオ計算機の「DV-900W」とツインバード工業の「VD-J711W」の機能と外観を中心に見てきたが、後編では実際に各メディアを再生してみよう。

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 DVD再生時の操作性は、両機とも良好だ。チャプター移動や早送り/早戻しにストレスは感じないし、字幕と音声の切り替えもリモコンのボタン一発で、いちいち設定メニューを呼び出す必要がない。「リピート」「A-B」間再生、アングル変更、ズームといった一通りの機能を備えている。残念なのは、字幕の移動が両機種とも不可だったことか。ラストメモリー機能は、電源を切ってもDVDの再生箇所を覚えているカシオ「DV-900W」に対して、ツインバードの「VD-J711W」は電源オフでリセットされてしまう点が異なる。

photo カシオ「DV-900W」の画面表示設定。「ノーマル」「シネマ」「ワイド」の3つがある

 カシオの「DV-900W」は、DVDビデオ再生時に「ノーマル」「シネマ」「ワイド」の3モードから画面サイズを選択できる。ノーマルは、左右に黒い帯を入れて4:3画面の縦横比を正しく表示。「シネマ」はノーマル画面を左右に広げ、「ワイド」は上下方向にも拡大して画面一杯に表示するモードだ。映画ソフトの画面サイズによって上下に黒い帯ができるが、映画中心なら「ワイド」固定で問題ない。スクィーズ収録のディスク(ビスタサイズ)も違和感なく視聴できた。

 テレビチューナーと外部入力には別の画面設定が用意されていて、こちらは「ノーマル」のほか、「ワイド」(左右だけ拡大し、画面一杯に表示)、「ズーム」(全体を拡大)がある。DVDとテレビの設定は、「モード切替」ボタンで入力信号を変えた際に自動変更してくれる。手間がなくていい。

 一方、ツインバード工業の「VD-J711」では、DVD設定メニューの中に「ノーマル/PS」(パンスキャン)、「ノーマル/LB」(レターボックス)、「ワイド」という3つの表示モードから選択する。さらに本体前面に「ワイドボタン」があり、アスペクト比をワンタッチで切り替え可能。DVD設定メニューとは別に動作する仕様だ。

photo ツインバード工業「VD-J711」の設定画面
photo 「VD-J711」の「ワイドボタン」

 おそらく、DVDプレーヤーなどの操作に慣れていない人のため、単純に画面の横幅を変更できる「ワイドボタン」を設けたのだろう。このように書くと面倒くさい印象を受けるかもしれないが、要はDVD設定がプレーヤー側、ハードウェアボタンはテレビ側の設定だと思えばいい。ただ、メニュー設定のほうが「ワイド」以外になっていると、DVDソフトによっては妙に上下が狭くて横に伸びた画面になることもあるので注意したい。

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