レビュー
» 2005年11月18日 13時12分 UPDATE

レビュー:理想のデジカメスペック、その実力は?――リコー「Caplio R3」 (1/5)

リコーからすごいデジカメが出た。小さめボディに、28〜200ミリ相当の7倍ズームレンズや強力マクロモード、そして手ブレ補正機能を備えているのだ。理想のデジカメスペックを搭載した「Caplio R3」の実力は?

[荻窪圭,ITmedia]

 リコー「Caplio R3」は、もうカタログスペックだけ見たら理想のデジカメだ。ほんと、すごい。

mn_5040.jpg Caplio R3は長方形のベーシックなデザインで、レンズは沈胴式

 レンズは28〜200ミリ相当の7倍ズーム。かつてレンズメーカーからこのスペックの銀塩一眼レフ用レンズが出たとき、1本で広角から望遠までまかなえるってんで大ヒットしたスペックだ(今はさらに伸びて28〜300ミリ相当が主流だ)。デジタル一眼レフでも28〜300ミリに相当する18〜200ミリレンズが出てきて人気を博している。

 さらに手ブレ補正が付いててマクロ撮影に強くて、でもコンパクトでバッテリーは約310枚持つ。もちろん3倍ズームのスタイリッシュコンパクト系に比べれば分厚いけれども、コンパクトカメラとしては十分な大きさだ。

 つまるところ、広角から望遠までまかなえてマクロにも強くて手ブレ補正まで付いてて持ち歩きも不自由ないのである。

28〜200ミリの実力はいかに

 レンズは三段沈胴式の4.6〜33ミリの7.1倍ズーム。ダブルリトラクティングレンズシステムで、収納時にレンズ群が2つ横に退避することで、望遠時には伸びるレンズが、厚さ26ミリのボディに収まるのである。CCDは1/2.5インチの500万画素。このクラスでは600万画素採用機種が増えているが、500万画素でも問題はない。その上起動も速い。

mn_5061.jpg オフ時
mn_5059.jpg ワイド端
mn_5060.jpg テレ端。レンズは三段沈胴式で、テレ端時はここまで伸びる。収納時は「ダブルリトラクティング」で中のレンズを横に逃がすことで薄型を実現した。

 でもレンズの駆動音はちょっとデカイ。静かな場所では音が気になるレベルで、ちょっとぎこちないところが“無理してがんばってます”と主張しているよう。

 明るさはF3.3〜4.8。ワイド側がもうちょっと明るいと嬉しいけれども、屈曲光学系レンズに比べればいい。

 注目のマクロ機能だが恒例の1センチマクロはキープ。最短撮影距離はワイド端で1センチ(正しいマクロ時はワイド端が32ミリくらいになる)だが、優れているのはテレ端でも14センチまで寄れること。テレマクロはブレやすいが、それは手ブレ補正が多少フォローしてくれる。また、マクロ撮影時はスポットAFになり、AFスポットを自由に動かせる機能が働くので特にテレマクロ時に有効だ。

 手ブレ補正は独自のCCDシフト式を採用している。

 AFは遠距離だと高速。パッシブAFとコントラスト検出AFのデュアルだからだ。ただしマクロ時はコントラスト検出のみになり、スキャンする範囲も増えるのでかなりジジジッってレンズが動いて遅くなる。

 総じていいことずくめであるが、使っていて不安に感じる点もいくつかあった。ちょっと暗いとAFが合いづらいのは多少はしょうがないとしても、ピントが合っていると主張してるのに実は合ってないとか、合焦を確認してシャッターを押しこんだのに撮影されるまでちょっと間が空いてタイミングがずれたとか、ブレるようなシチュエーションでないのになぜかブレてたりとか、そんな現象がまま見られたのだ。

 AFに関してはどの機種でも大なり小なり起こることだが、それを加味しても総合的なヒット率はあまり高くなかったのが残念。製品版ではそんなことないと願いたいが、今回は何度か予想外の失敗が見られたのである。

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