正面のディスプレイには有機ELディスプレイを搭載。電源投入時やメインメニュー呼び出し時には内側から文字が浮かぶように映し出される。昨今ではカラーディスプレイを搭載した機種も珍しくないが、この表示方法もなかなか美しい。ただ、ジャケット画像が表示できないので、再生中はやや寂しくも感じる。
手に取ってみると、多少手のひらで位置をずらす必要があるものの、ほぼ親指1本で操作を行えるボタン配置になっていることに気が付く。上部にはホールドスイッチを備えるほか、ヘッドフォンコネクタには別売のリモコン(RM-NWS1)を接続することもできる。
確かに親指1本で操作できるのだが、ボタン類の位置がやや下になっているため、ユーザーの手が小さいと操作時にバランスを崩してしまう可能性がある。もう少し本体の中心に近い場所にボタンがあった方が操作しやすいだろう。
また、右手で握り込んだときに人差し指があたる位置にもボタンがある。このボタンが「LINK」ボタンだ。このLINKボタンを押すと、再生中の楽曲に最もジャンルが近い曲/アーティストを表示する「アーティストリンク」機能が起動する(詳細については後述)。
本体への楽曲転送は新たに開発された「CONNECT Player」で行う。CONNECT PlayerはCDからのリッピングや転送はもちろん、音楽配信サイト「Mora」を利用しての楽曲購入機能も備えている。
画面は左に各種ソースとプレイリスト、右にライブラリーが配置される2ペイン構成。右上のボタンを押すことでプレイリスト編集/CD書き込み/ポータブルプレーヤー転送の各機能が起動し、3ペイン構成に変化する。これまでの製品に添付されていたSonicStageとは操作感も含めてかなり異なる。
CDからのリッピング時にはフォーマットとしてATRAC3/ATRAC3plus/MP3/PCMが選択可能で、ビットレートもATRAC3plusならば48k/64k/96k/128k/160k/192k/256k/320kbps、MP3ならば96k/112k/128k/160k/192k/224k/256k/320kbpsから選択できる(ATRAC3は132kbpsのみ)。
デフォルトの設定でCDを取り込むと「マイミュージック」以下にジャンルごとのライブラリーが構築されるが、既にPC内にライブラリーを構築している場合には「ファイル」から「ファイル取り込み」もしくは「フォルダ取り込み」「全ドライブスキャン」を行うことで、HDD内の対応楽曲をCONNECT Playerに登録できる。取り込めるファイルの形式はATRAC3/ATRAC3plus/MP3/WAV/WMAで、SonicStageでMoraから購入したATRAC3形式の楽曲(.omaファイル)についても問題なく取り込める。
転送については、ライブラリーをすべて転送することはもちろん、任意の曲やプレイリストだけを転送することもできる。CONNECT Playerは転送に関する情報を保持しており、ウォークマンを接続していない状態でも「転送」ボタンを押すとどのような曲を転送しているのか確認することが可能だ。
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