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デジ・アナ同時録画対応の“スゴ録”新フラッグシップ「RDZ-D90」レビュー(3/8 ページ)

» 2005年11月30日 13時41分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ベースモデルとなっている「RDZ-D5」から大きく進化した点が、アナ・デジ同時録画、つまり地上波アナログ放送とデジタル放送のTS録画を2番組同時に行えるようになった点だ。

<編集部注:初掲載時、「2番組同時録画時にはデジタル放送側がTS録画のみ」と記述しておりましたが、アナログ放送を録画中でもデジタル放送をダウンコンバートして録画することが可能です。お詫びして訂正いたします>

 スゴ録の特徴的な機能である「おまかせ・まる録」でも、アナ・デジ同時録画に対応している。自動録画対象の放送メディアとして「すべてのデジタル放送」「地上波デジタル放送」「BSデジタル放送」「CSデジタル放送」「地上波アナログ放送」をいずれか1つを指定することが可能だ。たとえば2つの同じ検索条件で、それぞれ地上波デジタル放送と地上波アナログ放送をそれぞれ録画対象としておけば、おおむね同じ番組を地上波デジタル放送と地上波アナログ放送から録画することができる。

photo 「おまかせ・まる録」では放送波をこのように選択可能。放送波以外は同じ条件で設定して、地上波アナログとデジタル放送の両方で自動録画といったこともできる

 今のところ、地上波のアナログ放送とデジタル放送はサイマル放送となっており、基本的に同じ番組を放送しているのだが、たとえばデジタル放送での録画予約が重なったためアナログ放送側で録画するといったピンチヒッター的な録画を行うロジックは組み込まれていない。もちろん競合製品がこのようなロジックを備えるわけではないし、デジタル放送とアナログ放送で番組の同一性が保証されている訳でもないのだが、そのような機能があればいいなとは思う。

 従来の「おまかせ・まる録」から進化したのが、自動録画対象として放送メディアだけでなく、チャンネルを選択できるようになった点だ。チャンネルも1つだけでなく、複数を設定できる。つまり「民放のドラマだけ」「NHK教育を除いた音楽番組」といった自動録画指定が可能になった。着実な予約録画のためには、予約録画の優先順位が高く、アナログ/デジタル放送共に番組追跡録画機能も持つ通常予約の方が確実なわけだが、少なくとも最初から見る気もないチャンネルが録画されることは防げる。とくにデジタル放送のTS録画ではHDDの消費も大きいだけに有用な機能だろう。

photo 自動録画対象は放送波単位だけでなく、選択した放送波の中で複数チャンネルを指定することも可能になった。ゴールデンタイムの民放のドラマだけを自動録画、といった設定ができるわけだ。従来通り、時間帯、ジャンル、キーワードももちろん指定できる

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