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デジ・アナ同時録画対応の“スゴ録”新フラッグシップ「RDZ-D90」レビュー(4/8 ページ)

» 2005年11月30日 13時41分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「PSX」で採用されていた学習型の自動録画機能(x-おまかせ・まる録)も搭載した。「おすすめ」では録画予約の実績にくわえ、たとえばダビングが行われたら優先順位高、未視聴のまま削除されたら優先順位低といった形でユーザーの好みを学習し、自動録画を行う。残念ながら試用時間の関係でその効果をはっきりと感じる所まではいかなかったが、一度も録画を行っていない番組が候補に含まれるなど、学習型であることは把握できた。デジタル放送のTS録画で「x-おまかせ・まる録」機能を利用するにはちょっとHDD容量が心もとない気もするが、日々チェックして不要な番組を消去する、といった使い方をする人なら学習効果も大きく、無駄な録画をすることもなさそうだ。

photo 「おすすめ」も無条件ではなく、放送波やチャンネルを限定することができる。自動録画対象にされた「1リットルの涙」は再放送枠で1度も予約録画は行っていないが、本放送を録画したので「おすすめ」として抽出されたようだ

 一方、アナログ地上波チューナーのみを搭載した「スゴ録」シリーズと比べてちょっと後退したかな? と思える部分もある。たとえば「おまかせ・まる録」の条件一覧で条件ごとの候補数が確認できなくなった。また、今回は試作機ということでマニュアルレスで使用したため筆者の見落とした可能性もあるが、「おまかせ・まる録」の条件の優先順位設定ができなかった。「おまかせ・まる録」は決して確実な予約録画用の機能ではないが、もともとは備えている機能だけに実際に機能がないとするとちょっと残念だ。

 また「おまかせ・まる録」ではちょっとした注意も必要だ。録画条件が複数のチャンネルに跨る場合、より番号の小さなチャンネルが優先される。たとえば東京地区の地上波放送ではアナログ放送とデジタル放送で若干チャンネルの並びが変わってしまったので、同じ条件を設定しても録画される番組が変わってくる可能性がある。もちろん事前に候補一覧などで確認すればいいのだが、これまでデジタル放送で録画していた録画条件をアナログ放送に変更する、といった場合などには気に留めておく方がいい。

 なお、これらの条件やチャンネルの優先順位は、「x-おまかせ・まる録」の学習機能が反映される点も重要だ。学習が進むと、その学習結果から録画番組が重複する場合、どの番組を優先的に録画するかを決定するようになる。たとえばサッカー中継を頻繁に録画・再生していれば、サッカー中継と自動録画のほかの番組が重複したときにサッカー番組が優先して録画されるようになる。

 利用開始から間もないなら、自動録画でも「何が録画されるのか」という点を気に留めておいたほうが良いだろうが、ある程度使い込んでいくと、さほど気に留めなくても、ユーザーの好みのマッチする番組を自動録画してくれるようになるハズだ。また、プリセットされたキーワードを利用した場合、たとえば「サッカー」であれば番組ジャンルとして「サッカー」に分類される番組だけでなく、サッカー選手が出演する番組などもおまかせ録画の候補としてピックアップするといった仕組みも備えている。

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