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デジ・アナ同時録画対応の“スゴ録”新フラッグシップ「RDZ-D90」レビュー(7/8 ページ)

» 2005年11月30日 13時41分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 結構便利そうなのは高速ダビングとレート変換ダビングを混在できること。TS録画した番組は常にレート変換ダビングになる点を配慮と思われるが、1回のダビングでアナログ放送を録画した番組は高速で、デジタル放送をTS録画した番組はレート変換で、と最短時間でのダビングが可能だ。少しでも早くダビングできるという意味では便利そう。もちろんDVDメディア1枚にぴったり収めるためにダビングする全番組を自動的にレート変換してダビングすることもできる。

photo このように高速ダビングとレート変換を混在してダビングできる。「ダイナミックVBRダビング」のデジタル放送対応版である「ダイナミックVBRダビング PRO」を採用し、TS録画時に映像の複雑さを解析して記録、DVDへのダビング時にこれを利用してより理想的なビットレート配分を行う2PASSエンコードも採用している

 また、ビデオモードでダビングする際に作成できるメニューの背景もなかなか凝ったものだ。綺麗な風景写真なども用意されていて、このあたりのセンスはいかにもソニーという印象だ。

 なお、DVD+R DLは2.4倍速にとどまるが、デジタル放送がダビングできない(DVD+R DLが規格上CPRMに対応していない)ことを考えると本機で利用する人はそう多くないだろう。CPRMに対応しているDVD-R DLに対応していない点もちょっと残念だ。太陽誘電製のDVD-R16倍速対応、ビクター製のDVD-RW6倍速対応メディアで実際にダビングを行ってみたが、DVD-Rの11分11秒に対してDVD-RWの13分でファイナライズまで完了と、DVD-RWでの高速性が目立った。どちらかといえば、DVD-Rが最大16倍速の割に遅いともいえるが、ダビング速度としては特に不満はなさそうだ。

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 書き込み品質は、いつも通りのPCを利用した簡易計測環境だが、DVD-R、DVD-RWともに中々優秀。DVD-Rは最外周部も含め全域でエラーレートが低いし、DVD-RWでは0.5Gバイト〜1Gバイトのあたりで少々エラーレートが高めになっているものの、これも十分許容範囲。エラーレートが高くなった部分は同時にジッタ変動も起きている部分なので、恐らくは初速の4倍速から6倍速へ書き込み速度が切り替わったあたりだろう。いずれも定評のあるメディアを利用している、ということもあるが、DVDへの書き込み品質に関しては安心してもよさそうだ。

photo 太陽誘電製の16倍速DVD-Rメディア
photo 日本ビクター製の6倍速対応DVD-RWメディア

軽快動作が魅力のデジタル放送対応レコーダー

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