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「ダメだし」で成長する家電リモコンからパックマンロボまで2005 国際ロボット展(2/2 ページ)

» 2005年11月30日 19時35分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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 東京理科大学 工学部 小林研究室の「SAYA」もお目見え。本来は顔の表情を用いて、非言語コミュニケーションの研究を行うためのロボットだが、言語理解/返答の能力も持っており、東京・神楽坂の同学校舎では受付業務もしている(外からも見えるので、見たことのある人もいるかもしれない)。

photo 2002年のROBODEXで見かけた彼女比べると大分表情が軟らかくなった気がする

 こちらは電気通信大学 共同研究センターの「鉄犬」。脚移動体プラットフォームとして開発されたが、現在では災害時の救助ロボットや介助犬のロボット版「介助ロボット」として、人間との共生を目指した研究が進められている。愛・地球博では留守番犬としてのデモを披露している。

photo 鉄犬
photo カバーを取り払うとこんな感じの鉄犬

“パワーエサ”でパワーアップするパックマンロボ

 会場を歩いていると懐かしい電子音。レトロなテレビゲーム「パックマン」のそれだ。ナムコとニューテクノロジー振興財団は自律型知能ロボットによる迷路脱出競技「マイクロマウス」に、テレビゲーム「パックマン」のルールをプラスした「パックマウス」(仮称)のデモを行っている。

photo 「パックマウス」(仮称)のデモ

 ルールはゲームのパックマンと同じ。モンスターを避けながら迷路状の「エサ」をすべてとればクリア。パワーエサを食べれば、一定時間はモンスターを食べる(倒す)ことができる。マイクロマウスは迷路をどれだけの短時間で脱出するかを競うものだが、パックマウスの場合には、モンスターやパワーエサという要素が加わるため、より複雑な競技になる。

photo パワーエサを食べた直後。モンスター(左上)が青くなっている。

 完全にテレビゲームと同じルールで行う方がいいのかなど、詳細については検討の余地が残されているというが、2006年中にはマイクロマウスと同様なロボット競技のひとつとして競技会を開きたいとしている。

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