タカラが発売した「脳サピエンス」は、英単語の暗記学習を助けてくれるポータブル学習機だ(レビュー記事)。ゲーム感覚で学習を進めていくと、通常の約4.5倍の速さで英単語を暗記できるという。その製品戦略と“約4.5倍”の根拠について、同社戦略開発室NEXTプロジェクト担当の池辺陽一主任に話を聞いた。
――まず、インパクトのあるネーミングについて教えて下さい。以前、イベントなどに参考出展されたときは「エムサピエンス」という名称でした
「確かに、春のギフトショーや新商品商談会に出展したときは“エムサピエンス”という名称でした。エムは、記憶を意味する“メモライズ”の頭文字を取ったものでしたが、商品化にあたり、より分かりやすい名称にしようと考えました。“脳”を選んだのは、脳サピエンスが広い意味で右脳をトレーニングする機械になり得るからです」
「ただ、あくまで目的は“暗記”ですから、携帯ゲーム機で流行している脳トレーニングソフトとは違います。より効率よく記憶するためのトレーニングです」
――エムサピエンスには、カラーバリエーションや、ドラえもんに出てくる“暗記パン”の形をしたものもありました。製品がホワイトのみになった理由を教えて下さい。それから、暗記パンの発売予定はありますか?
「たしかにエムサピエンスには、オレンジ、ブラック、ホワイトの3色がありました。製品化にあたっては、あくまで学習用ですので、落ち着いた白を選択しました。また、学習時に白いものを見ていると、集中力が高まるといわれています」
「暗記パンは、社内的にも結構人気がありまして……計画自体がなくなったわけではありませんが、当面、販売する予定はありません。まずはエムサピエンスを売っていきたいと考えています」
――今回は書店で販売するようですが、玩具店には置かないのですか?
「当初はチェーンの書店流通を中心に展開していきます。書店を選んだのは、大学受験に直結した場所だからです。今後は、家電販売店や大手カメラ店の電子辞書売り場でも扱ってもらいたいと考えています」
――暗記エンジンについて教えて下さい
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