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高次元での大画面を実現すべく搭載した“待望のフルHDパネル”――LIVINGSTATION「Gシリーズ」(2/2 ページ)

» 2005年12月12日 00時00分 公開
[PR,ITmedia]
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1920×1080の解像度、RGB各10ビットの分解能でフルデジタル処理を行う高画質化回路

 LIVINGSTATION Gシリーズでは、Sシリーズと同様に、地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー、およびアナログ地上放送チューナーを内蔵している。また、D4端子を2基装備するのも変わらない。注目すべき点は、新たに装備されたHDMI端子だろう(D4端子の1系統と排他使用となる)。HDMIは映像と音声を1本のケーブルで送受信できる規格で、PCで使われるDVIと同じくデジタル伝送されるため、信号劣化を最低限に抑えられる。この製品では、480p/720p/1080i/VGAのHDMI入力に対応している(HDMI-DVI変換ケーブルを利用した場合は、480iにも対応)。

photo 背面にHDMI端子を1系統用意

 内蔵チューナー、外部入力、いずれにせよ、映像信号はまず、「フルデジタル高画質回路」を通過する。3次元エンハンサー、3:2プルダウン、デジタルノイズリダクションで、可能な限り鮮明な画質へと補正されたのち、I/P変換回路によってプログレッシブ化される。つまり、480iであれば480pへ、1080iであれば1080pへとコンバートするわけだ。その後、スケーリング処理が行われる。

 Sシリーズでは、この時点ですべての映像を1280×720に変換し、エプソン独自のカラーマネージメントシステム「Color Reality II」へと渡していた。パネル解像度に合わせた、最適なプロセスといえるだろう。しかし、Gシリーズでは当然ながら、1920×1080への変換を行う。つまり、デジタルハイビジョン放送の1080i信号の場合は、輪郭と陰影の補正や、ノイズ除去、色調の最適化を行ったあとは、1080pへとプログレッシブ化するのみということになる。この場合、画素変換処理が介在しないため、ロスがきわめて少なく、元の映像をほぼそのまま再現可能だ。

 また、自然かつ豊かな色彩表現は、従来からLIVINGSTATIONシリーズが得意とするところだ。これを担う「Color Reality II」は、入力画像の輝度値を計測し、自動的にコントラストを補正する「黒白伸張回路」と、10億色を超えるカラーパレットから、より本来の映像に適した色を導き出し、映像全体の色あいを最適化する「3次元デジタルガンマ回路」で構成される。「Color Reality II」ではRGB各色を10ビットの分解能で処理しており、さらに映像信号はそのまま、10ビットの液晶ドライバへと入力。結果として、階調表現に優れた映像を表示できる。

 画面サイズが上がったため、投写ランプには120ワットタイプ(エコモードでは、Sシリーズと同じ100ワットで動作)を採用したが、動作音(ファン回転音)は25デシベルと変わらず、筐体の背面に回りこんで、耳を傾けなければ聞こえないレベルに抑えられている。ランプから出力された光は、ダイクロックミラーでRGB3色に分解され、3枚の液晶パネルへと導かれていく。液晶パネルを透過したRGB各色の光は、プリズムで再び合成され、外光の映り込みを抑えたPB(ピュアブラック)スクリーンへと映像を写し出す。

photo

十分に魅力的な存在

 Gシリーズは、これまでのLIVINGSTATION各機種では、性能面(特に画面サイズとパネル解像度)で満足できず、もう一息で購入に至らなかったハイエンド志向の層をターゲットとしている。実際のところ、すでに文句のつけどころはないだろう。

 従来のテレビのように気軽に使えるLIVINGSTATIONシリーズを横目でチラチラと眺めていたというユーザーも、少なからず存在するだろう。そこへフルハイビジョン対応のGシリーズが新たに登場したのだから、気にならないはずがない。

 価格面でも、55V型で59万8000円、65V型で69万8000円と、フルハイビジョン対応パネル搭載製品としては、かなり安い。画面サイズにしても、65V型であれば、100型前後から乗り換えた場合でも、感じる物足りなさは最小限ですむだろう。部屋の都合でワイド80型スクリーンを利用している人なら、なおさらだ。80型の投影サイズは177.1×99.6センチなので、65V型との差は、幅がおよそ30センチ、高さは20センチ弱にとどまる。

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 LIVINGSTATION Gシリーズの登場は、以前からリアプロジェクションテレビに狙いを定めていた層のみならず、薄型大画面テレビの既存ユーザーを含め、多くの人の頭を悩ませることになりそうである。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年1月31日