ITmedia NEWS >

あらゆるソースを“おまかせ”で最適な音響に――BOSE「FreeStyle II」サラウンドシステム特集(2/3 ページ)

» 2005年12月19日 12時05分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 イメージアレイ1本が2ch分の構造だとはいえ、各々でスピーカーケーブルを2本ずつ接続する必要などはない。付属するY字型の専用ケーブルは、ベースモジュール側がD-sub(9ピン)コネクタ、イメージアレイ側が4ピンの特殊コネクタになっているため、それを差し込むだけでいい。

photo イメージアレイへの接続ケーブルはY字型で、特殊な形状のコネクタを差し込むようになっている

 インタフェースモジュールは、従来のFreeStyleでは、光デジタル、同軸デジタル、RCAステレオ音声入力を各1系統ずつ装備していたが、今回は同軸デジタルがなくなり、光デジタルに置き換えられた。つまり、光デジタル×2、RCAステレオ音声入力×1という構成だ。表記はそれぞれ、「CBL-SAT」(ケーブルテレビ/衛星放送チューナー)「DVD」「ANALOG IN/TV」となっている。

photo AAC対応を果たすとともに、デジタル音声入力端子は光角型×2となり、表記も「CBL-SAT」「DVD」となっている

 また、インタフェースモジュールのリモコン受光部には、ステータス表示用のLEDを内蔵。従来モデルでは、電源が入っているかどうかを視覚的に確認する手段がなかったのだが、今回は電源オフの状態であれば右側の赤色LEDが、電源オンなら左側の緑色LEDが点灯する。また、リモコンの操作を受信した際には、緑色LEDが点滅する仕組みだ。

 ただし、それ以外の表示が一切ない点は、従来と変わらない。FreeStyleでは、初期設定が必要ないばかりか、サラウンドモード選択やチャンネルバランスなどの各種調整も用意されていない。そのため、表示部も特にないわけだが、ユーザーが操作できる入力切替や音量調節すら、状態が表示されないのは、不都合に感じるユーザーもいるかもしれない。

 設置はイメージアレイの場所さえ決まれば、特に困難ではない。イメージアレイはテレビ台などにスペースがあればそこへ、もしなければ、別売の専用フロアスタンド「MFS-100」「GFS-20B」や、天井吊り・壁掛けブラケット「CW-20B」を利用する。ベースモジュールは、できればイメージアレイと同じ並びが望ましいだろうが、防磁タイプではないので(イメージアレイは防磁処理ずみ)、ブラウン管テレビを利用しているなら、そこから最低60センチは離さなければならない。

 電源はベースモジュールのみに接続すればいい。イメージアレイへのケーブルは、4.4メートル長のY字型だが、左右の間隔に合わせて自由に裂けるため、問題は生じないだろう。また、インタフェースモジュールのケーブルも4.5メートルとかなり余裕がある。AVラックを離れた場所に設置している場合などでも、インタフェースモジュールのみをそちらへ伸ばせるので、十分に対応可能だ。

操作は従来と同じく必要最小限だが、リモコンは大型タイプに変更

 リモコンは従来のカードタイプから変更され、逆にかなり大型の多機能タイプとなった。とはいえ、FreeStyle II自体は前述のとおり、電源と入力切替、そして、音量の上下くらいしか操作できない。そのため、ほかのほとんどのボタンは必要ないわけだ。「では、なぜ、こんな大きなリモコン?」と思ってしまうが、これは接続した外部機器の操作用だ。

photo リモコンは外部接続機器の操作にも対応したため、かなり大型のタイプに変更された。また、インタフェースモジュールのリモコン受光部には、電源のオン/オフやリモコン信号の受信を示すためのLEDを内蔵している

 入力は3系統しかないのだが、リモコンには「TV」「CBL-SAT」「DVD」「VCR」「AUX」のソース切替ボタンが並ぶ。つまり、「TV」「VCR」「AUX」はどれを押しても、「TV」端子に接続した音声が出力されるのだが、ソース切替とともに、リモコンのモード変更も行うため、このような配置になっているわけだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.