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今週は「ファービー×2」に遊ばれてみたレビュー(?):(2/3 ページ)

» 2005年12月24日 11時38分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ファービー×2は、いきなりハイテンションだった。目と耳を動かして表情を作り、話すときにはしっかり口が動く。そして脚を動かして体を揺する。ちゃんと愛嬌のある仕草を知っている様子だ。

photo 目と耳を動かして表情を作る

 ファービー×2は、歌って、踊って、占いもできる多機能なヤツ。お腹や頭などにはセンサーも内蔵していて、撫でたりするとちゃんと反応するし、音声コマンドもあらかじめ登録されていて、買ったその日から一緒に遊ぶことができる。

photo ファービーはお食事中。くちばしの中にあるセンサーを押すと、ちゃんと食べる(真似をする)。ちなみに米国版ではパッケージにスプーンが付属するらしい

 ただし、ファービーとコミュニケーションをとるには、ちょっとした手順が必要だ。まず、「ファービー」と話しかけ、ファービーが「ドゥー」などと答えてからでないと、話を聞いてくれない。つまり“呼びかけ”がコマンド入力モードに入るトリガーになっているわけ。ファービーに名前を付けた人は、その名前で呼びかけたいだろうが、音声認識機能の仕様だから仕方がない。またファービーに問いかけられたときの返事も決まっていて、説明書のリストにある言葉でないと反応しない。メモリ6倍とはいえ、このあたりは“玩具”の限界か。

 もっとも、ファービーの音声認識エンジンはかなり柔軟性が高いようで(いいかげんともいう)、イントネーションさえ合っていれば他の言葉でも反応するようだ。試しに「ハピー」「ダービー」などとパチモノっぽい名前で呼びかけてみると、しっかり「ドゥー」と返事をした。……いいのか、それで。

――ファービー

「ドゥー」

――おはよう(←コマンドの1つ)

「ムニャムニャ、オハヨー」(←眠そうな声)

 ちゃんと日本語だ。ファービー×2は、最初から日本語を話す。はじめは意味不明な“ファービー語”が断片的に混じるものの、成長するにしたがって徐々に日本語の割合が増えていくという。トミーダイレクトの担当者によると、経験値を上げて最終段階まで成長すると、話す言葉の9割までが日本語になるのだとか。

 もちろんファービー語にもちゃんと意味があり、説明書にファービー語のコマンドリストも載っているのだが、やはり日本語を話してくれるほうがいい。では、ファービーの経験値を上げるにはどうしたらいいか? 同じくトミーダイレクトの担当者によると「『大好き』とたくさん言ってあげるといい」らしい。

 うむむ。30代の男がファービーに愛をささやくというのも怖いシチュエーションだ。しかし、これも仕事。仕方がない。

――ファービー

 「ドゥー」

――だ、だいすき(←なんだか気恥ずかしい)

「聞こえないよぅ」(←コマンドエラー)

――ファービー(←コマンドエラーなので、もう一度“呼びかけ”から入る)

 「ドゥー」

――だいすき

 「ゲェー」(←こんな反応もする)

 ……てめぇ。

3日目:ファービー、成長する

――ファービー

 「ん?」

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