今年のInternational CESでも熱い競争を繰り広げているのが、HD DVDとBlu-ray Disc(以下 BD)の両次世代DVDだ。開幕前日のプレスデーでHD DVD陣営の筆頭ともいえる東芝が499ドルという低価格のHD DVDプレーヤーを発表すれば、その数時間後にはこちらはDB陣営の筆頭ともいえるソニーがブースで発売予定のBDプレーヤーとBDビデオソフトのパッケージを展示するなど、“つばぜり合い”という表現が似合うほどに競争が過熱している。
いよいよ開幕した展示会場で、両陣営はどのような製品を展示しているのかチェックしてみた。まずはBD陣営からだ。
BDA(Blu-ray Disc Association)のブースには多くのBDプレーヤーが並ぶ。展示されていたのは、シャープ/日立製作所/三菱電機/フィリップス/サムスン/パナソニック/パイオニア/LG/ソニーといった各社の製品。一部を除き、レコーダーではなくBD-ROM(BDビデオソフト)が再生可能なBDプレーヤーとして製品を展示してきたことが特徴だ。
昨年のInternational CESやCEATECでもBDAのブースでは各種機器の展示を行っているが、レコーダーの展示が多く、これほどまでにプレーヤーが大量展示されたのは初めて。米国では日本よりプレーヤー(再生機専用機)に対する需要が見込めることから、各社はプレーヤーから市場へ投入する方法を選択したようだ。
ただし、「この低価格でBDビデオが楽しめます!」というアプローチをとる企業は少ないかもしれない。パイオニアは高級商品に付ける「ELITE」というブランドネームをBDプレーヤーに冠しているほか、ある国内メーカーは「価格は未定だが、AV製品として存在感のある製品として投入したい」とコメントする。
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