第5世代以外のiPodでビデオを見る方法としては、クリックホイールを手で回したり、ビデオポッドキャストに静止画フレームを張り付けていくというトリッキーな方法が考案されているが、ハードウェアで実現したメーカーが現れた。
Advanced Technology Office(ATO)は1月5日、iPodをビデオレコーダー/プレーヤーにする製品「iSee 360i」を発表した。第4世代iPod、iPod miniなどをドッキングさせ、背面の3.6インチカラー液晶画面でムービーを観賞することができる。iPodをマスストレージとして使用するわけだ。
iSee 360はクリックホイール式iPodのほとんどに対応(第5世代iPodは30Gバイトのみ対応)し、テレビやビデオのアナログ信号を直接640×480の解像度で録画できる。一部モデルはアダプタにより対応。大きさはiPodより一回り大きく、iPodをスライドさせて収納する。
バッテリーは独自に搭載しており、iPod側の電力は消費せずに4時間のビデオ再生が可能だという。バッテリーは交換可能で、充電時にはiPodへのチャージも同時に行うことができる。
Appleの元幹部であるATOのジョン・スコットCEOは「iSeeのビデオ録画機能によりiPodで再生できるコンテンツの世界は劇的に拡大される」と述べている。
COACH7 Zoran (ZRAN) チップセットを搭載しており、再生可能メディアフォーマットはMPEG-2、MPEG-4だけでなく、Windows Media 9および10にも対応する。
価格は249ドルで、2006年第1四半期中に出荷予定。
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