　とにかく広大な「International CES」の会場。メイン会場が3つのホールで構成されているほか、別の展示会場「Sands Expo」やリゾート施設「Alexis Park」なども展示スペースに含まれており、すべてを見て回るのは至難の業だ。今回の出展数は2500以上で、2005年10月に行われた国内最大のIT総合展示会「CEATEC JAPAN 2005」の4倍近いといえば、その規模がイメージしてもらえるだろうか。

　そんな巨大展示会ゆえに、並べられているものも非常にバラエティ豊か。ここではこれまで紹介できなかったユニークな製品を紹介しよう。

Palm初のWindows OS搭載スマートフォン「Treo 700w」

　PDAの老舗、Palmが展示しているのが同社初の「Windows Mobile」を搭載した「Treo 700w」。OSに「Windows Mobile 5.0」を採用し、本体に128Mバイトのメモリを内蔵。各種のOfficeアプリケーションと「Internet Explorer Mobile」「Windows Media Player Mobile」などがインストールされている。

Treo 700w

　携帯キャリアのVerizon Wirelessから販売が行われるスマートフォンで、GSM（800／1900MHz）のほか、CDMA2000 1xEV-DO対応の高速データサービス「BroadbandAccess」をサポートする。240×240ピクセルの解像度を持つTFT液晶を備え、Bluetoothや1.3メガピクセルのデジカメも搭載した。Verizon Wirelessの2年契約を結んだ場合、399.99ドルで購入可能だ。

カメラは背面にある

Samsung、4インチカラー液晶搭載のマルチメディアプレーヤー

　“CES No.1”のSamsung Electronicsのブースで、“Samsung版iPod nano”「YP-Z5」と並んで注目されていたのが、HDDを搭載したポータブルマルチメディアプレーヤー「YM-P1」。gigabeat SシリーズのようにWindows Mobile Portable Media Centerではなく、OSは独自のものが搭載されている。

YM-P1

　1.8インチのHDD（20Gバイトないし30Gバイト）をと4インチのワイド液晶（解像度は480×272ピクセル）を搭載し、動画（MPEG-4／WMV／AVI／DivX／Xvid）と音楽（OGG／WMA／ASF／MP3）が再生できる。JPEG／BMPの静止画も表示可能だ。SD／MMCスロットのほか、TV出力も備える。