グリップ部の電源スイッチを回すと、世界最速の0.15秒で起動し、上面のモノクロ液晶パネルが点灯する。シャッターボタンは半押しまでのストロークがやや長いが、そこから全押しまでの感触は比較的軽い。D2Xから受け継いだ衝撃吸収バランサーを内蔵し、レリーズ時のミラーショックが少なく、シャッター音は静かだ。
AFは11の測距点を備え、背面のマルチセレクターでスムーズに切り替えられる。AFスピードは軽快で、今回試用した標準ズーム「AF-S DXズームニッコール ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF)」や望遠ズーム「AF-S VRズームニッコール ED 70-200mm F2.8G(IF)」ではてきぱきとピントが合った。
ただし低価格の望遠ズーム「AF-S DXズームニッコール ED 55-200mm F4-5.6G」ではAFスピードが少し低下する。D200に限らないが、使用するレンズによってAFのレスポンスはずいぶん異なる。レンズ選びには、画質や価格、サイズだけでなくAFスピードも要チェックだ。
ファインダーは大きくて見やすい。視野率は上下左右95%と、100%ではないものの、ファインダー倍率はD2Xを上回る約0.94倍だ。スクリーンを交換せずに格子線を表示できるのも便利である。
液晶モニターには2.5型で23万画素の低温ポリシリコンTFTを搭載する。屋外でも十分な視認性があり、ピントや露出のチェックに役立つ。マルチセレクターの上下操作で、Exif情報やRGB別のヒストグラム、ハイライト警告などを素早く表示できる。
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