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1020万画素で20万円を切るデジ一眼――ニコン「D200」レビュー(4/5 ページ)

» 2006年01月19日 19時11分 公開
[永山昌克,ITmedia]
photo 「仕上がり設定」では、画質の傾向を細かくカスタマイズできる。このカットは初期設定の「標準」で撮影
photo 仕上がり設定の「ソフトに」を選択。標準に比べて輪郭強調を抑えられる
photo 仕上がり設定の「鮮やかに」を選択。彩度とコントラスト、シャープネスが強くなる
photo 仕上がり設定の「より鮮やかに」を選択。さらにメリハリのある描写になる
photo 仕上がり設定の「標準」を選択。クセのない、もっとも中庸な発色傾向
photo 仕上がり設定の「ソフトに」を選択。レタッチが前提ならこっちがいい
photo 仕上がり設定の「より鮮やかに」を選択。そのまま印刷する場合には特に有効

トータルバランスとコストパフォーマンスが優秀

 D200の撮像素子は1020万画素CCDだ。当然といえば当然だが、600万画素クラスの「D50」や「D70s」よりも明らかに解像感が高い。A4以上のプリントも安心して楽しめる。これまでの「D2X」ではボディサイズや価格に抵抗があったが、かといって「D50」クラスの画質や機能では満足できないニコンユーザーにとって待望の製品に違いない。

 解像感だけでなく、階調の再現性や高感度時の画質、オートホワイトバランスの安定感などもニコン製品のトップレベルである。他社では、性能や価格帯でキヤノン「EOS 20D」あたりがライバルになるが、カスタマイズ性の豊富さと液晶モニターの見やすさで大きく差を付けている。

 バッテリの持久力がもう少しあればと感じたが、それ以外に目立った不満はなかった。デザインについては好みの問題だが、もっと遊びや色気があってもいいと思う。外見も中身も非常に真面目な作りで、それがニコンらしいといえば、そうかもしれない。

 D200は長く使えるカメラになるだろう。中級デジタル一眼レフ機のひとつの基準になるといってもいい。だが、これはこれとして今後は新しいチャレンジのニコン製品も見てみたい。

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