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ポータブルオーディオを楽しくする玩具たち(1/2 ページ)

» 2006年01月24日 22時46分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 「iPod」などポータブルオーディオプレーヤーの普及は、玩具業界にも大きな影響を与えているようだ。東京国際フォーラムで開催された玩具メーカーの合同商談会「トイ・フォーラム」では、子ども向けのポータブルオーディオをはじめ、ちょっと変わった外部スピーカー、音楽育成ゲームなど、ポータブルオーディオとの組み合わせを前提とする玩具が並んだ。

photo コナミの「オトイズム」。プレーヤーとイヤフォンの間に接続する。

 コナミが発表した「オトイズム」は、音楽でキャラクターを育成する“ミュージックペット”だ。携帯プレーヤーのイヤフォンジャック(ミニピン)に「オトイズム」をつないで音楽を再生。すると、画面に素性不明のオリジナルキャラクターが誕生して音楽をエサにして成長する。

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 エサによって育ち方も変わる。たとえばロックを聞かせると元気になるなど、曲のジャンルによってキャラクターの形や動作が変化するという。「オトイズムは、独自のアルゴリズムによって音楽を19種類のジャンルに分類し、各ジャンルの音楽をイメージした形に変化しながら育ちます」(同社)。成長したオトイズムは、ユーザーの音楽に対する嗜好を反映しているため、これを利用して友達のオトイズムと音楽的な相性を診断することもできる。

 オトイズムはミュージシャンでもある。成長するたび、少しずつ「メロディーのかけら」を覚え、大人になる頃には1つの曲が完成するのだ。出来上がった楽曲は、赤外線通信で携帯電話に取り込み、着信音として使える。

 このほか、曲のリズムに合わせてキャラクターがダンスをしたり、友達のオトイズムとセッションしたりと遊び方はいろいろ。そんな「オトイズム」は、2006年夏の発売予定だ。色はホワイト、ブラック、スピネルレッドの3色があり、価格は各3360円(予価)。

第3の“女の子向け音楽プレーヤー”「m-WAVE」

 セガトイズが参考展示した「m-WAVE」は、ローティーン向けのポータブルミュージックプレーヤーだ。本体にスライド式のミニピンジャックを備え、テレビやオーディオ機器に直接差し込んでダイレクトに録音できるのが特徴。内蔵メモリの容量は未公開ながら、録音時間は最大68分(モノラル)という。

photo スライド式のUSB……ではなく、ミニピンジャックを搭載。
photo タイトルなどはローマ字で入力する。なお、展示機はメニューも英語表記だったが、日本語表記に変える可能性もあるという

 このほか、10種類のゲームや時計を内蔵。音楽はシャッフル再生にも対応するなど意外と多機能だ。

photo ゲームプレイ時は本体をヨコにする

 m-WAVEは6月下旬発売予定。同様の製品としては、同社の「サウンドキャリア」(3990円)とタカラ「Music Shower」(9975円)が既に販売されているが、m-WAVEは6090円という値付けで「ちょうど中間の市場」を狙う。ターゲットは小学3年生〜6年生。「ホワイト&ピンク」と「ブラック&ブルー」の2色を用意する。

“歌って踊る”ロボット、クルマ、ギター、そしてテレビ

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