同社いわく「デジ一眼の革命」的なこのライブビュー機能を最大限に生かすために、液晶ディスプレイも上下に画面が傾けられる可動式のマルチアングル液晶を採用。上に最大90度、下に最大45度の角度で液晶画面を動かすことができる。液晶は日中撮影に強いハイパークリスタル液晶で、画面サイズは2.5インチで21.5万画素の高精細タイプを採用。視野角も160度と広視野角になっている。「ライブビューとマルチアングル液晶で、ファインダーをのぞかなくてはいけないというデジ一眼の制約から解放され、自由な撮影アングルが可能になる」(同社)
この“革命的デジ一眼”のために撮像素子「4/3インチLive MOSセンサー」を新たに開発。有効画素数は750万画素で、CMOSセンサーの約3倍の受光部面積でCCD並みの広ダイナミックレンジと豊かな階調性を実現しながら、従来のフルフレームトランスファー型CCDよりも消費電力を約50%削減。「CCDの高画質性とCMOSセンサーの低消費電力性を両立した」(同社)という。また、低電圧5ボルト動作やシリコン深部へのフォトダイオード埋め込みによるノイズ遮断など、徹底的な低ノイズ化をはかっている。
従来モデルで好評だったダストリダクションシステムも装備。独自スーパーソニックウェーブフィルター(SSWF:超音波防塵フィルター)でゴミやホコリを瞬時に振り落とし、画像へのゴミ写り込みを防ぐ。オリンパス E-システムの特徴でもある「フォーサーズシステム規格」に準拠。
デジタル一眼レフカメラ最多となる31種類の撮影モードを用意。カメラまかせにできるシーンセレクトモードを強化し、ライブビューならではの最高10コマ連続パノラマ撮影が可能な「パノラマモード」や、「水中マクロモード」「水中ワイドモード」といった特殊用途向けモードも搭載した。4月には専用水中ハウジングも発売予定。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | E-330 |
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形式 | レンズ交換式ライブビューデジタル一眼レフカメラ |
撮像素子 | 4/3インチ LiveMOSセンサー(有効約794万画素、カメラ部有効画素数750万画素) |
レンズマウント | フォーサーズマウント |
記録フォーマット | RAW(12ビット)、TIFF(RGB各8ビット)、JPEG、RAW+JPEG(DCF、DPOF準拠、Exif対応、PRINT Image MatchingII対応) |
記録画像サイズ | RAW:3136×2352、TIFF:3136×2352、JPEG:3136×2352〜640×480 |
ファインダー | ポロミラー使用アイレベル一眼レフ方式 |
液晶モニター | 2.5インチハイパークリスタル液晶(21.5万画素) |
フォーカスモード | シングルAF(S-AF)/コンティニュアスAF(C-AF)/マニュアルフォーカス(MF)/S-AF+MF/C-AF+MF |
露出制御 | プログラムAE(プログラムシフト可能)、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル、シーンプログラムAE、シーンセレクトAE |
ISO感度 | オート、ISO 100〜400(拡張時1600の設定可能) |
露出補正 | +-5EV(1/3、1/2、1EVステップ選択可能) |
露出ブラケット | 3コマ(1/3、1/2、1EVステップ選択可能) |
シャッタースピード | P、Ps、Aモード:60〜1/4000秒、Sモード、マニュアルモード:60〜1/4000秒、バルブ:最長8分(リミッター付き)、シーンプログラム/シーンセレクトモード:4〜1/4000秒(モードによる) |
連続撮影速度 | 約3コマ/秒 |
記録メディア | コンパクトフラッシュ(TypeI/II、マイクロドライブ対応) 、xDピクチャーカード |
電源 | 専用リチウムイオン電池(BLM-1) |
サイズ | 140(幅)×87(高さ)×72(奥行き)ミリ |
重量 | 約550グラム(ボディのみ) |
実売想定価格 | ボディ単体12万円前後、レンズキット13万円前後 |
発売時期 | 2月下旬 |
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