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日常でもビジネスでもOKな多機能モデル――カシオ「EXILIM ZOOM EX-Z600」レビュー(3/6 ページ)

» 2006年01月30日 20時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 古い写真を発掘してテーブルの上に置き、斜めから撮影(この角度じゃないと天井の照明の影ができちゃうのだ。室内だとよくある)。それに「退色補正」機能をかけると、矩形を自動的に切り出し(元の写真がたわんでいたので歪みは残ってしまったが)、自動カラー補正がかかった。

 補正結果は1600×1200ピクセルサイズ。ディテールの補正はやや甘くて凸凹してしまったが、確かに元の写真より鮮やかな色にしてくれた。再生機能には撮影時のビジネスショット(名前に撮った矩形のものを補正する)に相当する「アングル補正」もある。後で補正できるのはとても便利。

BSボタンを押すとベストショットモードに。最初の2つはオートと動画で、事実上撮影モード切り替え機能となっている
ズームをテレ側に倒すとベストショットが詳細表示モードになり、サンプルと解説を読むことができる

 なお、ベストショットには専用のBSボタンが用意されている。BSボタンを押すとベストショット選択の画面になる。この中に「オート」や「動画」もあり、事実上「撮影モード選択メニュー」だ。

コンパクトデジカメとしての基本をチェック

 ではZ600のデジカメとしての基本性能を見ていこう。

上面に電源スイッチとシャッター。かつてのEXILIM Zoomシリーズは背面にあったズームレバーだが、最近はシャッターボタン周りに設置されている

 起動は実測で約1.6秒とかなり快適。全体に動作はきびきびしており、特に再生時のコマ送りはむちゃくちゃ速くて快適だ。

 レンズは沈胴式の3倍ズームで38〜114ミリ相当。F2.7〜5.2。この辺は前モデルと同じだ。CCDは1/2.5インチの600万画素を採用している。

撮影時の画面。グリッド表示とリアルタイムヒストグラムをオンにしてある

 撮影最短距離はノーマル時はズーム全域で40センチから。マクロモード時はワイド端で15センチ。ノーマル時も自動的にマクロの距離までスキャンしてくれる「オートマクロ」機能が働くので、普段の撮影では通常のAFモードにしておけばいい。しかし、イマドキのデジカメとしては15センチというのはちょっと長め。もうちょっと寄りたい。

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