松下電器産業は2月14日、コンパクトデジタルカメラ3製品とフォトプリンタ2機種を発表した。デジカメは、いずれもF2.8の明るいレンズを搭載。お得意の光学手ブレ補正ジャイロと組み合わせ、手ブレ補正機能をさらに強化している。「すべての機種がF2.8以上のレンズを採用しているのは、LUMIXの強みの1つだ。手ブレ補正の次は、レンズに注目していただきたい」(同社)。
製品名 | 発売日 | 店頭価格(オープンプライス) |
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DMC-FX01 | 3月10日 | 4万8000円前後 |
DMC-TZ1 | 3月24日 | 4万5000円前後 |
DMC-LS2 | 3月10日 | 2万5000円前後 |
KX-PX10 | 3月10日 | 1万8000円前後 |
KX-PX1 | 3月10日 | 1万3000円前後 |
「DMC-FX01」は、600万画素CCD搭載のFXシリーズ上位モデルだ。ライカカメラと松下が共同開発した光学3.6倍ズーム(28〜102mm相当)のライカDC VARIO-ELMARIT(バリオ・エルマリート)レンズを搭載し、35mmフイルム換算で28mmの広角撮影が可能だ。ISO1600相当の高感度撮影モードも新しい。
超高屈曲率非球面ガラスモールドレンズ(EAレンズ)を含む非球面レンズ4枚を使用し、レンズモジュールの小型化を実現した。同社によると「広角28mm対応モデルとしては世界最小サイズ」だ。
600万画素CCDの使用領域を変えることで焦点距離を望遠側にシフトすることでズームの最大倍率を上げる「EX光学ズーム」を搭載し、最大5倍ズームが可能になっている。3Mモード(300万画素撮影)時にしか使えないという制限はあるものの、デジタルズームと異なり解像度の劣化はない。
新レンズにより、手ブレ補正もパワーアップした。前述のようにレンズはF2.8の明るさを持ち、これにISO1600相当の高感度撮影モードを組み合わせることで、「シャッタースピードを早く保ちつつ、被写体のブレを抑える」(パナソニックAVCネットワークス社ネットワーク事業グループDSCビジネスユニット、企画グループマネージャーの房忍氏)。
ただし高感度撮影モードは、周辺の画素からRGB情報を混合する画素混合方式を採用しているため、通常の撮影モードに比べると解像度の面で不利になる。房氏によると「機種によって異なるが、L版サイズを想定した100万画素程度の撮影が可能になっている」という。
液晶モニターは2.5型/20.7万画素。日中の屋外など、画面が見にくい場合に液晶の輝度を約40%アップさせる「パワーLCD」機能にくわえ、カメラを頭上に構えたハイアングル撮影時に画面が暗くなるのを防ぐ、独自の「ハイアングルモード」を新たに採用した。ハイアングルモードは、パネルの制御電圧を変えて液晶の配光特性を変えるというもので、両手を上げて俯瞰撮影をする場合などに便利だ。
このほか、毎秒30フレームの動画撮影機能も搭載(Quick Time/Motion JPEG)。画素混合方式の高感度CCDを生かし、特に夜景など暗い状況下でも明るく滑らかな動画を撮影できるという。解像度はワイドVGA(848×480ピクセル)もしくはVGA(640×480ピクセル)。カメラ本体で音声付き再生したり、付属のAVケーブルでテレビに映し出して楽しむことができる。
画像処理エンジンは、高速レスポンスと低消費電力が特徴の「ヴィーナスエンジンプラス」。レリーズタイムラグは最短0.005秒、起動から約1.6秒で撮影が行える。また、消費電力は従来の「ヴィーナスエンジンII」と比べて約70%で、付属のリチウムイオンバッテリーパック(1150mAh)で約320枚の撮影が可能になった。
カメラの外形寸法は、94.1(幅)×51.1(高さ)×24.2(厚さ)ミリ。SDカードやバッテリーを含む撮影時の重量は約160グラム。パッケージには、16MバイトのSDカード、バッテリーチャージャー、AVケーブル、USBケーブル、PCソフトCD-ROMなどが付属する。オプションとして本革ケースや本革ストラップ、水中撮影用のマリンケースなどを用意した。
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