インタビュー
» 2006年03月07日 16時48分 UPDATE

インタビュー:「iPod Hi-Fiには3つの特徴がある」 (1/2)

販売開始された「iPod Hi-Fi」。スティーブ・ジョブズ氏は「ホームユースにもっと目を向けなければならない」と狙いを説明しているが、具体的にどのような“ホームユース”を主眼に製品化されたのか。来日した米Apple Computer幹部にたずねた。

[渡邊宏,ITmedia]

 アップルコンピュータ自身が手がけるiPod用周辺機器としては初の本格的オーディオ製品となる「iPod Hi-Fi」。製品の発表会でスティーブ・ジョブズ氏はiPod Hi-Fiについて、「ホームユースにもっと目を向けなければならない」とコメントしているが、具体的にはどのような“ホームユース”に主眼をおいて製品化されたのか。

 来日した米Appleのジェイ・チュラーニ氏(ワールドワイド・プロダクト・マーケティング・シニア・プロダクト・マネージャー)に新製品の特徴や狙いなどを聞いた。

photo ジェイ・チュラーニ氏

チュラーニ氏: 私たちは「どこでも音楽を楽しむ」という行為をiPodで実現しました。次はホームステレオの世界を変えようと思ったのです。これまで、ある程度本格的なホームステレオを導入しようとすれば、アンプやプレーヤー、スピーカーなどを一通り用意する必要があり、お金も10万円ほどはかかったでしょう。本格的なホームステレオのサウンドを手軽にしたのが、iPod Hi-Fiです。

 iPod Hi-Fiには3つの特徴があります。素晴らしいサウンド、iPodとのシームレスな連係、そしてどこでも楽しめるという点です。

 iPod Hi-Fiは80ミリのドライバと130ミリのサブウーファーを搭載していますが、いずれも自社でデザインしたものです。ウーファーには2つのボイスコイルが内蔵されています。ユニット自体も中間に特殊な材料を挟んだ2重内壁を持ち、ドライバ間の干渉を最大限に排除しています。これらの技術を投入することによって、音量を上げても歪むことなく、部屋全体にサウンドを響かせることができます。

photo 「音質」「iPodとの連係」「どこでも楽しめる」という、3つの特徴を持つ
photo iPod Hi-Fiの内部構造

 第5世代iPodかiPod nanoをセットすれば、iPod側から音質の調整も行えます。ボリューム操作も連動しており、本体/リモコン(付属のApple Remote)、iPod本体いずれからも音量の調節が行えます。乾電池による利用も可能なので、パーティーなどに持ち出すのもいいですね。

――リビングで楽しむと提案していますが、どのような空間を「リビング」として定義して製品化を進めたのでしょう。また、出力は何ワットなのでしょう?

チュラーニ氏: 部屋のサイズは特に想定していません。部屋の中にはカーペットやカーテン、さまざまな家具が存在しており、それらによってかなり音は変わってきてしまいます。製品化の際には「部屋全体に音が広がるように」と意図しました。

 出力については、ワット数で表される数字より音のレベル、音のクオリティが重視されるべきだと考えています。AC駆動時には105デシベル、乾電池駆動時でも100デシベルの音圧レベル(いずれもピーク時、1メートル時)を持っています。

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