CCDは1/2.5型の総画素数637万画素で、そのうちの1/2.8型相当のエリアを使用し、有効画素数は500万画素となる。処理エンジンは、従来よりも歪曲補正やノイズリダクションなどを強化した「ヴィーナスエンジンIII」を採用。
レンズ機構が複雑なので、画質に対する影響を心配したが、処理エンジンによる補正の効果もあり、画質は悪くない。ズームのテレ側使用時に目立ちやすい色ズレや歪曲は実用レベルに抑えられている。ただし、強い光が当たった被写体や光源そのものを撮ると、ちょっと滲んだような描写になることがあった。発色は、これまでのLUMIXと同じ傾向で、鮮やかで見栄えのするの色合いだ。高感度時の画質は、まだ100%満足ではないが、従来機よりもレベルアップしている。
トータルとしては、コンシューマー向けの手軽な高倍率スナップ機としてバランスの取れたモデルだと思う。筆者のような旅オタク兼カメラオタクにとっては、注文を付けたい部分がないわけではない。それでも、欲しい、使ってみたいと思わせる魅力がある。そう感じるのは、デザインや各部の操作感など、製品としての最終的な仕上げがきっちりとしているからだろう。
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