ITmedia NEWS >

ブレ補正+大型液晶+スタミナの“優秀”薄型機――サイバーショット「T30」レビュー(3/5 ページ)

» 2006年04月10日 11時03分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

モニターは大きいが使い勝手はまあまあ

 さて使い勝手。

photo 上面には電源、シャッター、手ブレ補正オン/オフ。さらにモード切替スイッチがある。3.0インチモニターはこの角度からでもなんとか見えるくらい視野角は広い
photo 撮影時の背面。3.0インチモニターの右側は少し余裕があり、各種操作ボタンが並ぶ

 3インチモニターになったが、ボディは素直に大きくなってモニターの右側にもそれなりにスペースが確保されていることや、レンズカバーが少し短くなってグリップ時に右手が当たる部分がしっかりしたため、それほど持ちづらくはない。3インチ液晶搭載モデルはたいてい背面の余裕がなくなってグリップしづらいものだが、T30はその中ではかなりよい方。モニターが左端にぎりぎりまで寄っているので、確かにT9に比べるとスペースはないし十字キーも円形の小さなものになっているけれども、そこそこしっかり握れる。

 ボディが大きいといっても、他社の3インチ液晶モデルとたいして変わらず(「FinePix V10」のように背面が前面液晶、みたいなのは別にして)、ちょっと図体が大きくても液晶モニターが大きい方がうれしいという人にはまったく問題あるまい。

photo メニューのデザインは従来と変わらず、ちょっとした操作もこのメニューを経由する必要がある。そろそろ次世代の操作系を開発して欲しいところ
photo カラーモードではビビッドやナチュラルなどを選べる

 機能や使い勝手は従来のサイバーショット Tシリーズを完全踏襲といっていい。上面に手ブレ補正のオンオフと電源スイッチとシャッター。背面にはでかい液晶の右にズーム、円形十字キー、その周りにメニュー、ディスプレイ、画像サイズ切替、スライドショーボタンがある。そして、基本操作はすべてメニューから行う。

 撮影モードの切替、露出補正、ホワイトバランス、ISO感度、フォーカスモードなどなどだ。これはもう伝統のサイバーショットメニュー。カラーモードとしてビビッドやナチュラルを選べるのはなかなかよい。

 フォーカスは5点測距だが、マクロ時などどうしても任意の場所に合わせたときがある。その場合はメニューから設定できる。リアルタイムヒストグラム表示もできるのだが、ヒストグラムを見て露出補正したいと思ってもメニューから、と、いちいちメニューを介すのがちょっと面倒くさい。

 例えばスライドショーボタン。撮影時は何の仕事もしないのだ。撮影時はISO感度切替に使えるとか撮影モード切替に使えるとかそういうひと工夫が欲しいか。

photo メディアはメモリースティックDuo。バッテリーはTypeRで容量が増えている。底面のコネクタが唯一の端子で、別売りのクレードルを利用できるほか、付属ケーブルでUSB接続やビデオ出力などにも使う

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.