4月1日に本サービスを開始したワンセグ放送。移動体向けサービスということで、携帯電話とカーナビ(車載テレビ)から対応が進められているが、車載向け製品の提供は始まったばかり。
ワンセグ放送はその性格上、移動しながらでも比較的安定した受信が可能なほか、12セグの地上デジタル放送が映らないような弱電波地域でも受信できるというのがセールスポイント。だが、実際のところはどうなのだろうか。都内および、箱根への日帰りのドライブを想定した実走調査をしてみた。
今回用意したのは、松下電器産業 パナソニック オートモーティブシステムズ社の車載用デジタルチューナー「TU-DTV20」。2つのアンテナから受信した信号を合成し、安定した受信を可能にするキャリアダイバー方式を採用した最新機種だ。
本製品は地上デジタル放送(12セグ)とワンセグ放送を自動的に切りかえる「おまかせ受信モード」を搭載するが、今回はこの機能をOFFにし、基本的にはワンセグ放送のみを受信する設定とした。アンテナには同社の地上デジタル・アナログ共用車内用フィルムタイプダイバーシティアンテナ「TY-CA350DAF」を組み合わせた。
モニターとしては運転席側にはインダッシュタイプの2DINカーナビ「Strada F CN-HDS955MD」と、走行中のチェック用としてリアシート用車載テレビ「TR-T110WV1」を2つ用意し、要所要所ではアナログ放送と地上デジタル放送の受信状況も確認するようにした(なお、著作権保護のため、受信中の画面にはモザイク処理を施している)。
ワンセグ放送はこちらの解説記事で説明したよう、基本的には地上デジタル放送が受信できるエリアならば受信できるはずだが、移動しながらの受信になるため、確実に地デジのエリア内なら受信できるとは限らない。また、本放送が開始されたとはいえ、そのエリアもまだ全国津々浦々までを完全にカバーしているわけではない。
そこで、まずは千代田区有楽町にある編集部の近くで受信してみた。TR-T110WV1の11V型液晶パネル(解像度は800×480)に拡大表示しているせいで解像感はあまりよくないものの、画面の乱れやノイズは見られない。アナログ放送は近隣にビルが多いせいか、画面の乱れが激しい。
その後に移動開始。有楽町から首都高都心環状線(C1)を一周し、首都高新宿線(4号線)――環状八号線と移動し、世田谷の自宅へ向かってみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR