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広角も望遠もブレ補正も接写もOK――リコー「Caplio R4」レビュー(4/5 ページ)

» 2006年04月17日 17時33分 公開
[永山昌克,ITmedia]

鮮やかでメリハリのある604万画素画像

 撮影モードは、通常撮影(プログラムAE)のほか、「ポートレート」や「夜景」など8種類のシーンモードに対応する。メニュー画面からは、連写、露出やホワイトバランスのブラケット撮影、最長8秒の長時間露光、インターバル撮影、音声付き撮影などを利用できる。画質のカスタマイズとしては、シャープネスと色の濃さをそれぞれ±1段に調整可能だ。

 撮像素子には、1/2.5型の有効604万画素CCDを採用。画像をパソコンのディスプレイ上で等倍に表示して厳密に見れば、被写体によっては暗部の再現が横縞状の不自然な描写になる場合や、ISO100を超えるあたりから画面全体がややノイジーになる傾向を指摘できる。

 もっとも、ノイズがあるからといって駄目とはいわないし、普通は目を皿にして粗探しをする必要もない。全体的な絵作りは、適度なメリハリ感とシャープネスがあって見栄えがいい。

 トータルとしては、画質の細かい部分や動作音については荒削りの印象だが、自由度の高いズームレンズと、携帯性に優れたコンパクトボディ、スピーディな操作レスポンスの3点は圧倒的な魅力だ。しかも価格は高くない。例えば、そんな国はないけども、仮にカメラを一台しか持ち込めない外国があったとすれば、私ならこのカメラを持って旅行に出掛けたい。

作例

photo 28ミリ相当になるズームのワイド端で撮影。28ミリは、これ以上後ろには下がれない場所で、大きな被写体を撮る際に重宝する
photo 200ミリ相当になるズームのテレ端で撮影。感度をISO200にしたので少しざらつきはあるが、色収差は目立たないレベルだ
photo 同じくズームのテレ端で撮影。像の影になった部分などを見ると、縞状のノイズが生じている。これは改善してほしい部分
photo 上と同じ被写体でも、こっちのカットは暗部の再現に特に問題はない

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