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手ブレ補正付きでも携帯性抜群の小型ボディ――ペンタックス「Optio A10」レビュー(3/6 ページ)

» 2006年04月21日 09時12分 公開
[永山昌克,ITmedia]

豊富な撮影機能とカスタマイズ性

 電源ボタンを押すとレンズが繰り出し、約2.5秒で撮影スタンバイになる。AFは、5点マルチ/スポット/自動追尾の3方式に対応。AFのスピードはイライラするほどではないが、今どきの基準ではやや遅く感じる。AF作動中に液晶画面が一瞬フリーズするのも気になる。

 少しでもAFスピードを速めたい場合には、AFモードのメニューから「フォーカスリミット」の設定をオンにしておくといい。そうすれば、レンズの移動量が制限されオフの場合よりもAFスピードはいくぶん速くなる。

 あるいはフォーカスモードを「パンフォーカス」に切り替える手もある。パンフォーカスモードではピントが近距離に固定される。ズームのワイド端なら約2.3メートルから無限遠まで、テレ端なら約9.3メートルから無限遠までの範囲が被写界深度内に入り、AFのタイムラグや表示のフリーズがない撮影が可能になる。

 自動追尾AFはユニークだ。これは、シャッターボタンの半押しによって被写体をフォーカスロックすれば、被写体の動きに合わせてAFエリアが自動的に移動する機能のこと。そのほか、マニュアルフォーカスや無限遠固定モード、最短6センチのスーパーマクロなども利用できる。

photo AFモードの設定メニューでは、AFエリアの切り替えのほか、フォーカスリミットやAF補助光のオン/オフを選択できる
photo 背面右下にあるグリーンボタンには、露出補正やISO感度設定など、好きな機能をショートカット登録できる。この機能は重宝した
photo 記録メディアはSDメモリーカードで、電源はリチウムイオン充電池。CIPA準拠のバッテリー寿命は約150枚
photo(動画は画像をクリック:avi形式 6.39Mバイト) 動画モードは、640×480ピクセルの30fpsに対応し、MPEG-4準拠のDivX方式で記録できる。動画撮影時には電子式の手ブレ補正を使用可能。撮影中のズーミングには対応しない

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