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安心感がウリの大画面デジカメ――キヤノン「IXY Digital 80」レビュー(3/5 ページ)

» 2006年04月24日 14時12分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

3インチ液晶モニターとタッチセンサー付十字キー

 では背面についても見ていこう。

背面はつやつやしたブラックに大きな液晶パネル。液晶はグリッド線表示が可能で便利。右に3つのボタンと小さな円形十字キーが縦に並ぶ。モニターが大きい分、やや窮屈になるのは仕方ないところか
撮影時のメニュー画面。FUNCキーででるのは撮影時に変更したい設定で、こちらは撮影用環境設定

 背面のほとんどを占めるのは3インチ液晶モニター。17.3万画素だが比較的明るくい広視野角タイプ。表面が反射しちゃうので明るい屋外では正面から見ないとつらいが、基本的にはこの広視野角はうれしい。

撮影確認画面のフォーカスチェッカー。このようにAFポイントの拡大図が右下に表示される。この拡大ポイントは任意に移動可能

 3インチと大きくなった分、ひとつだけ新しい機能が用意された。「フォーカスチェッカー」機能だ。撮影後画像確認時にDISPボタンを押すとフォーカスチェッカーモードになる(一度このモードにすれば、次からは自動的にフォーカスチェックになる)。画面の左上に全体像を表示し、右下にAFポイントのアップが表示されるという仕組みで、その場でSETボタンを押せば拡大ポイントを動かしてフォーカスなどのチェックが可能だ。これは非常に便利だが……、撮影後画像確認時なのでちょっと油断するとすぐ消えちゃう。じっくり見たいときはSETボタンを押すべし。

 また、この機能が働くのは撮影時のみで、再生時には使えない。確かに再生時には画像拡大機能でフォーカスチェックはできるけど、この方がすばやくAFポイントの拡大が見られるので再生時にも使えて欲しかったかも。

円形十字キーの周りはタッチセンサーになっており、触れた位置がこのように図示される。これは発光モードボタンに触れたところ。これで位置が分かるのはよい。また、十字キーはすり鉢状になっており、小さい割りに誤操作しづらいのもポイントが高い

 ボディがちょっと大きくなって光学ファインダーがなくなったとはいえ、3インチと巨大なモニターを搭載した分、背面の余剰スペースは狭くなり、円形十字キーやmenu、DISP.ボタンなどは右端に追いやられた。

 となると十字キーも親指で隠れてしまって操作しづらいのだが、そこはタッチセンサー機能をつけてカバー。十字キーの任意の位置を触ると(触っただけで)、どこを触っているかが画面に表示されるのだ。だから十字キーを見なくても十字キーを使ったショートカットを利用できる。

 また再生時にもここに指を触れて回すとタッチホイールのようにコマ送りが可能だ。せっかくのタッチセンサーだが、使える機能はこの2つだけというのは残念。

撮影モードはフルオート、マニュアル、デジタルマクロ、ポートレート、夜景とダイレクトに選べるもののほかに、一番右が「シーンモード」になっており、ここでそのほかのシーンを選べる
シーンモードに入ると、新緑、ビーチ、花火、などのほかのスイッチカラーとワンポイントカラーも使える

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