こうしてみると、相変わらずの基本性能の安定感に加え、今年は外せない「ブレ対策」もISO800までの高感度対応や高感度オートでフォローしている。他社の競合機種と比べて重要な機能での見劣りはない。
ただひとつだけ、バッテリーの持ちは従来と同様、CIPA規格で約160枚と少なめ。体感的にはそれほど少ないとは感じないが、1日中撮りまくるには不足気味。旅行時には充電器が必須だろう。
それでも、全体にIXY Digitalらしいよくまとまった製品。突飛な機能やデザインではないが、沈胴式レンズカメラとして王道をいくカメラらしいスタイルを継承。特にレンズ周りやツヤツヤしたブラックとシルバーの使い分けなどデザインのディテールが非常に凝っており、大人のコンサバ系コンパクトデジカメとしての地位は揺るぎそうもない。
マニュアル系の機能を求める人には物足りない点も多いだろうが、フルオート系で屋外でも室内でもきれいに撮れて、どちらかというと斬新さより安心して使えるコンサバさがあって質感が高いデジカメが欲しいという人(たぶん、非常に多くの人たちが該当するはずだ)には一番のお勧めデジカメなのである。
あとはIXY Digital 3兄弟のうちどれを選ぶか、だ。
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