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ハイビジョンSDムービー登場間近? 松下「AVCHD」ベースのSDカード記録技術開発へ

» 2006年05月11日 22時29分 公開
[ITmedia]

 松下電器産業は5月11日、HDデジタルビデオカメラ新規格「AVCHD」に基づいてHD映像をSDメモリーカードに記録するための技術開発を開始したと発表した。

 「AVCHD」は、1080i方式や720p方式のHD(ハイディフィニション)信号を、高効率な圧縮符号化技術を用いて8センチDVDディスクに記録するデジタルビデオカメラの新規格。同日に同社とソニーとが発表した(「AVCHD」の詳細は別記事を参照)。

 SDメモリーカードに記録する仕様は、この「AVCHD」に準拠するもの。映像圧縮にはMPEG-4 AVC/H.264方式、音声にはドルビーデジタル(AC-3)方式もしくはリニアPCM方式を採用し、さらにSDメモリーカードのメディアサイズを生かして、小型で高画質・高音質なHDビデオカメラの商品開発が可能になるという。

 同社はまた、SDメモリーカードに記録したHD映像の再生および編集環境の構築も行う構え。

 同社は「SDメモリーカードはビデオカメラの記録メディアとして最適」との考えのもと、すでにSDメモリーカードを採用した業務用HDビデオカメラを商品化している。今回の「AVCHD」規格でも、8センチDVDを利用した仕様策定に加えてSDメモリーカードをメディアとした技術開発も同時に進め、今後、両メディアの特徴を最大限に生かした商品開発を積極的に進める方針。

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