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きみまろ御推薦、ユニデンの新液晶テレビを試すレビュー(2/3 ページ)

» 2006年05月16日 00時45分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 製品に触れて真っ先に感じるのは、起動の早さだ。もちろんデジタルチューナーを内蔵していないということが大きいのだが、電源を入れて2〜3秒で映像が表示される。また入力を切り替えてから実際の表示までのタイムラグも短いほうで、同期に時間の掛かる製品も見掛けられるHDMI入力への切り替えでもこの印象は変わらない。

 入力切替は「TV(内蔵チューナー)」→「ビデオ1」→「ビデオ2」〜「ビデオ6」→「TV」と1ボタン操作でローテーションするタイプ。ただし入力をスキップに設定すると、入力切替操作でもスキップして無駄なくローテーションしてくれる。リモコンのチャンネルボタンを押すといつでも内蔵チューナーのTV表示に切り替わる。内蔵チューナーを未使用に設定することもできるが、チャンネルボタンを押すと内蔵チューナーに切り替わってしまう点はちょっと残念。純粋にモニターとして使う人も多そうなのだが。

 各種設定はリモコンの「MENU」ボタンを押してオンスクリーンで行う。「上下左右」「決定」「MENU」ボタンでほぼ全ての操作が行える。各入力には「HDDレコーダー」「HDDレコーダー2」「DVDプレーヤー」といった機器名を設定することが可能で、入力切替時にはこれらの名称もオンスクリーン表示される。

photo 各入力には機器名のほか、入力切替時にスキップするようにも設定できる
photo オンスクリーン表示でも機器名が表示される
photo アナログ地上波チューナーしか内蔵していないこともあってリモコンはシンプル。ちなみに「画面メモ」ボタンを押すと、押した瞬間の映像を画面右下部に静止画として表示しておくことができる。料理番組(のレシピ)などで活躍しそうだ

 画質の調整は、比較的シンプル。設定項目は6と細かく追い込めるタイプではないが、一般的にはこの程度でも十分だろうと思える。プリセットは、「あざやか」「スタンダード」「シネマ」の3つ。これに「ユーザー」設定を合わせた4つを切り替えて利用できる。また、プリセットの設定内容も変更可能だ。

 残念なのは、画質設定をワンタッチで呼び出せないこと。そして入力ごとに設定することができない点だ。たとえばビデオレコーダーとゲーム機では画質を変更したくなることもあるため、この点は残念。

photo 画質設定項目は決して多くない。なお項目を選択すると画面下部に小さな設定ウインドウが表示され、実際に変化を確認しながら調整を行うことができる

明るいリビングでの視聴を考慮した基本画質

 では、肝心の画質はどうだろう。ハイビジョンレコーダーでハイビジョン収録されたドキュメンタリーやスタジオ撮りの番組などをD4接続で視聴してみた。

 プリセットの「あざやか」は、いわゆる見栄え重視の画質で、色温度も「高」。白は鮮やかで、明るいリビングなどでの視聴でも輝度は十分。黒の沈み込みも悪くない。反面、全体の発色が淡白な印象で、色の艶やかさに欠ける。全体に輝度が高いスタジオ撮りの番組などでは人肌も白っぽ過ぎる。一方、「スタンダード」「シネマ」といったプリセットに切り替えると段階的に発色は強めに感じるが、これは色温度が「高」「中」「低」と切り替わるからであって、艶やかさに欠ける印象は大きくは変わらない。

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