「持っているのを忘れそう」――小型軽量ボディから迫力サウンド「YP-F2」

毎日持ち歩くポータブルオーディオプレーヤーだからこそ、携帯性にはこだわりたい。日本サムスンのYP-F2はわずか20グラムという軽量なボディから迫力のサウンドを奏でる製品だ。

» 2006年05月26日 12時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 デジタルオーディオプレーヤーは珍しいモノではなくなり、店頭では多種多彩な製品がそれぞれの個性を競っている。日本サムスンのYP-F2はわずか20グラムという軽量なボディから迫力のサウンドを奏でる製品だ。

photo 「YP-F2」。ホワイトの「YP-F2ZW」とブラックの「YP-F2ZB」が用意される。カラーリング以外の仕様は同一

身につけていることを忘れさせる軽量ボディ

photo 首からさげても重さはほとんど感じない

  YP-F2のサイズは28(幅)×52(高さ)×15(幅)ミリ、20グラム(バッテリー含む)。これまでにも同社は多くのフラッシュメモリプレーヤーを発売しており、「YP-U1Z」(レビュー)は33グラムと軽量であったが、本製品はそれすら上回る軽さを実現している。

 ひと言に「20グラム」といってもなかなかイメージしにくいが、手にしてみると想像以上の軽さに驚く。ほぼ単三形乾電池1本と同じぐらいであり、ポケットに入れてしまうとその存在を忘れてしまいかねないほどだ。付属するネックストラップ一体型ヘッドフォンで首からさげてもまったく気にならないだろう。

 これだけの小型軽量ボディだが、本体正面には3行表示可能なバックライト付き液晶ディスプレイが搭載される。さすがに文字サイズは小さめだが、バックライトの輝度が高いほか、視野角も十分で視認性は高い。カラー液晶ではないのが少々残念だが、消費電力や野外での視認性などはまだモノクロ液晶に優位性があることを考えれば、この選択は正解だろう。

photophoto 本体正面には3行表示可能なバックライト付き液晶ディスプレイ。日本語表示も問題なし

 ボディは小さめの消しゴムを連想させる長方形。長方形といっても四方のカドが落とされており、コンパクトさを上手に演出している。操作ボタンとしては、左側面にホールドスイッチと音量ボタン。右側面にはユーザー/メニュー、再生/一時停止、早送り/早戻しが用意されている。

 各ボタンは樹脂製だが、金属的な質感を持ったシルバーの仕上げが施されており、試用した「YP-F2ZW」の光沢のあるホワイトボディとマッチする。ボタンはそう大きなサイズではないが、ストロークも十分に確保されており、こちらの意図通りに操作できる。誤操作を防ぐホールドスイッチも操作しやすい。

photophoto カドに傾斜がつけられ、手に馴染むフォルム
photophoto 右側面(左)、左側面(右)

 電源には内蔵のリチウムポリマー充電池を利用し、約2.5時間の充電で約12時間の連続再生が行える。これだけの長時間利用が可能なので、日々の通勤通学で電池切れになる事態は想像しにくい。なお、充電にはACアダプタを利用せず、USBバスパワーで充電する。

 YP-F2が再生できる楽曲のフォーマットはMP3/WMA/WAV/ASF/OGGの5種類。PCのHDDに再生可能な楽曲データが存在する場合には、フォルダごとドラッグ&ドロップしてもよいが、これからライブラリを構築するならば付属ソフトの「Samsung Media Studio」が便利だ。

photo Samsung Media Studio

 Samsung Media StudioはCDリッピングから本製品への楽曲転送までも行えるライブラリソフト。楽曲検索サービス「Gracenote」の「CDDB」(CD DataBase)が利用可能で、CDをセットするだけでアーティスト名やアルバム名、曲名を自動的に検出してくれるほか、リッピング時のファイル形式にはMP3/WMAのほか、OGGも選択できる。

 Samsung Media Studioを起動して本製品を接続すると、画面右に接続中の機種名、フラッシュメモリの使用容量などが表示される。転送も簡単で、ファイルを選択すると「転送」のボタンが浮かび上がるので、そのボタンを押すだけだ。ただ、Windows DRMによる処理が施されたファイル(音楽配信サービスで購入した曲)については、Windows Media Playerで転送する必要がある。

photo 本製品を接続した状態で楽曲を選択すると「転送」のボタンが浮かび上がる

独自の高音質化技術「DNSe」で迫力のサウンド

 転送が完了すれば本製品で音楽が楽しめる。再生/一時停止ボタンの長押しが電源のON/OFFで、ファイルをルートに転送しているならばそのまま再生可能だ。右手に本製品を持つと親指で音量調節、人差し指で再生/一時停止と早送り/早戻しを操作することになる。小型ボディながらも各ボタンの間隔はきちんと確保されており、誤って操作することもない。

photophoto 基本的な操作スタイル(左)、ボタンとボタンの間には十分な間隔があり操作しやすい(右)

 ファイルを「アーティスト名」―「アルバム名」といった階層構造で収納している場合はユーザー/メニューボタンを長押ししてメインメニューから「ナビゲーション」を呼び出し、目的のフォルダ/ファイルを探して再生ボタンを押す必要がある。ナビゲーション画面では早送り/早戻しでディレクトリの上下移動、音量ボタンで同一ディレクトリ内の移動、ユーザー/メニューボタンが「決定」となる。

 メインメニューに用意されている項目は「再生画面」「ナビゲーション」「プレイリスト」「FMラジオ」「Setting」とシンプル。「setting」には「DNSe」という見慣れない項目が用意されているが、これは“Digital Natural Sound engine”の略で同社が独自に開発した高音質化技術だ。同社のホームシアターシステムに採用されている音場技術を適用したもので、立体感を与えるともに低音を強調し、高音のゆがみも低減するという。

 本製品には立体感を与える「3Dスタジオ」「3Dステージ」「3Dクラブ」がプリセットされているほか、「ロック」「ジャズ」「ダンス」「バラード」「R&B」「クラシック」の各イコライザ設定が用意されている。立体感と低音強調については自由に設定し、ユーザー設定として適用することもできる。

 通常のステレオヘッドフォンを利用している以上、完全な立体音響を望むのは酷だが、「3D〜」の効果は非常に面白い。いずれもリバーブを薄くかけて立体感を演出しながら、低音を強調して存在感を高めるサウンドセッティングになっているようで、ダンスミュージックに「3Dクラブ」を適用すると、クラブで実際に聞くような臨場感が加味される。「ロック」や「ジャズ」などのイコライジングもかなりハッキリとその効果を主張するので、再生しながらいろいろと適用してみると楽しいだろう。

photophoto 「DNSe」の項目(左)、立体感と低音強調については自由に設定し、「3Dユーザー」として保存/適用できる

練り込まれた操作性、FMチューナーも搭載

 これだけの小型ボディながら、操作性にも配慮が施されている。すべての設定項目にアクセスするためには「ユーザー/メニュー」を長押ししてメインメニューを呼び出さなければならないが、このボタンを普通にワンプッシュすると、ナビゲーション/区間リピート/再生速度/DNSe/再生モードのいずれかをワンアクションで呼び出せる。

 このインタフェースは「ユーザーボタン」と命名されている。仕組みとしては単純といえるが、呼び出したい機能を任意に選定でき、少ないボタンで快適な操作を行わねばならないポータブルオーディオには優れたアイディアだ。なお、「ユーザー/メニュー」ボタンの横には、“ワンプッシュでユーザーボタン、長押しでメニュー呼び出し”を意味するマークが用意されている。

photo 「ユーザー/メニュー」ボタンのそばには“ワンプッシュでユーザーボタン、長押しでメニュー呼び出し”のマーク

 本製品を通勤通学途中の語学学習に活用したいというユーザーもいるだろうが、そうした場合にもユーザーボタンが有用だ。区間リピートや再生速度もワンプッシュで呼び出せるので、気になるセンテンスをもう一度聞いたり、聞き取れなかった発音をゆっくり再生させることがワンボタンで可能だ。また、FMチューナーも内蔵している。本製品をラジオとして使うかはユーザーそれぞれの利用スタイルによるが、感度も良好で自宅はもちろん通勤中や社内でも快適なリスニングを楽しめた。

 YP-F2の特徴はなんといってもその小型軽量さ。見やすい液晶ディスプレイや利用しやすい操作インタフェース、長時間再生可能なバッテリーなどを搭載しながら20グラムという重量を実現しており、まったくストレスを感じずに携帯できる。新搭載されたDNSeも効果的で、コンパクトな外観からは想像もできないほどのサウンドを体験させてくれる。なによりも軽快性を重視したいユーザーにはお勧めの1台だ。

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提供:日本サムスン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年6月30日