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第48回 新緑と日差しの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/4 ページ)

» 2006年05月25日 18時40分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 では山の中に入っていこう。

 ウッソウとした山の中は木陰が多くて横に渓流があったりすると、涼しくて気持ちよいってもんだ。

 まずは山道をパチリ。

 でもなんとなく風情がでない。理由は2つ。

 ひとつめはホワイトバランスの問題。実は緑が多い構図や日陰まじりの構図って「オートホワイトバランスがうまく働きづらい」のだ。確かに色としては間違ってないんだけど、ちょっと青みが強くてなんとなく風情が出ない。そういうときは、ホワイトバランスを「太陽光」に固定してやる。

 もうひとつは明るさ。日向と日陰の明るさに差がありすぎて、この場合はカゲで暗めの場所なのでカメラが必要以上に明るく撮っちゃうからだ。マイナスの露出補正をかけてみよう。

 普段はオートで撮っていいけど、液晶モニターで「あれ?」と思ったらこういう点に注意して撮り直してみるといい。

 最後は渓流だ。山といえば渓流を撮りたいからね。ポイントは「ブレない」こと。渓流って周りがウッソウとしてて昼間でも暗いことが多い。

 そういうときは、手近な固定物にカメラを押しつけるとか、岩に体育座りをして膝の上にカメラや腕を押しつけたりしてできるだけ固定する。連写モードにして何枚も撮るのもいい。

 これは渓流ワキの道路からガードレールに手を押しつけてブレないように撮った写真。望遠側だとブレやすいので注意。

 小さな滝から出た水が岩を回り込んで「くの字」を描いて右に落ちてきているという写真だ。これをもうちょっと左にカメラを向けるとこうなる。

 右上から水が流れ出てジグザグに流れて左へって感じになる。

 こっちの方が左上から右下へって画面を水の流れが横切るのでカッコいいかな。

 ちなみに、撮影したのはこんな場所。

 これでもれっきとした「東京都」。八王子市とあきる野市の堺にある「入山峠」付近。

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