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第48回 新緑と日差しの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/4 ページ)

» 2006年05月25日 18時40分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

マクロ機能を駆使しよう

 大自然の田舎へ行くと風景の雄大さに目を奪われてつい風景写真ばかりになりがちだけど、山だからこそ目の前にある草や虫のディテールに注目。

 何気ない草花でも山や高原にあるとまた格別なもの。

 なんてことないネコヤナギなんだが山で見るとまたかわいい。

 よく見ると可愛い虫が葉っぱに付いてたりする。

 ただ、山でのマクロ撮影で重要なのはブレ。すごく明るいところならともかく、ウッソウとした場所だとどうしても暗くなるので、手ブレよりも「被写体ブレ」が起きるのだ。理由は風が吹いてるから。こればっかりはしょうがない。実はこの写真も風でちょっとブレている。

 ブレそう、と思ったら連写をするなり、感度をISO200くらいに上げるなりしてシャッタースピードを高めにしてブレを防ごう。

 こちらはISO感度を上げて撮り直し。感度を上げすぎると画像が荒れるので、それは手持ちのデジカメの高感度性能と相談、となるけれども、マクロ撮影はブレが目立ちやすいから注意したいところ。

 これなんか背景に渓流を入れて……と思ったら、風で揺れるわ、ピントがどこに合うかよく分からないで大変。

 なんとか風が止むタイミングで撮れたけど、風には勝てないので何枚も撮っていいタイミングで風が止まっていることを祈るしかないわな。

 そして、上の例のようにアップで撮る写真は背景も大事。背景に渓流があることで、自然っぽくなった。

 例えば

 上の写真より下の写真の方が撮った場所の雰囲気が出てる。縦位置にしたことで背景の山がいい感じにボケて写り込んでるから、山に来たなあという雰囲気がでるのだ。まだ花が咲くには早かったのが残念。

滝をかっこよく撮る

 山と渓流、といえば「滝」。小さな滝からちょっとした湧き水まできれいな水があったら撮りたいもの。

 そこで、こんなとこへ行ってきた。

 「佛沢の滝」という東京都檜原村の北秋川渓谷にある有名な滝。

 これで普通に手持ちでさくっと撮った写真だが、本格的に水の流れを撮りたいなら三脚とマニュアル露出が可能なデジカメは必須だ。なぜなら水を撮るときはシャッタースピードのコントロールが欠かせないから。

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