レビュー
» 2006年06月02日 10時00分 UPDATE

レビュー:タッチパネルで使いやすい、遊び心のあるカメラ――ペンタックス「Optio T10」 (1/5)

ペンタックスの「Optio T10」は、3.0インチという大型液晶をタッチパネル化することでデジカメの新しい使い方を追求したモデル。単に撮影するだけでなく、その写真をその場で楽しみたくなるカメラだ。

[小山安博,ITmedia]

 ペンタックスの「Optio T10」は、3.0インチという大型液晶を搭載しつつ、さらにタッチパネル化することでデジカメの新しい使い方を追求したモデルだ。3.0インチ液晶+タッチパネルというと、すでにソニーが「DSC-N1」で実現しているのだが、Optio T10は後発という立場を生かしてさらなる使い勝手の向上を果たしている。

photo 3.0型液晶とタッチパネルを搭載したにしてはコンパクトにまとめられたOptio T10

外観はいたってシンプル

 Optio T10の外観自体は非常に一般的な薄型コンパクトデジカメである。本体サイズは85.5(幅)×53.5(高さ)×19(厚み)ミリ、100グラムとコンパクトサイズに収まっており、フラットな外観と沈胴式のレンズを備えたオーソドックスなデザインである。

 基本的なスペックは昨秋の「Optio S6」をベースにしているようで、有効画素数600万画素の1/2.5型CCDに光学3倍ズームレンズを搭載。レンズは薄型化を実現するスライディング・レンズ・システムを採用しており、焦点距離は37.5〜112.5ミリ(35ミリ判換算)、F値はF2.7〜F5.2、両面非球面レンズ2枚を含む5群6枚構成、といったスペックは同一。

photo レンズはペンタックスのいつものスライディング・レンズ・システムを採用した沈胴式光学3倍ズーム

 そのほかにも、撮影可能距離がノーマルで40センチ〜∞、マクロで15〜50センチ(ワイド端)、6種類のホワイトバランス、オート/ISO64/100/200/400のISO感度、などのスペックも同じで、機能としてはほとんどS6を踏襲したと考えていいだろう。ただ、S6にはあったシーンモードがいくつか省かれており、特にISO800で撮影できたキャンドルライトモードがなくなったので、T10では最高感度はISO400まで。昨今の流行は高感度+光学手ブレだが、ペンタックスはあっさりとこの機能を省いてきた。大型液晶+タッチパネルでコンパクトサイズを重視したということだろう。

 デザイン自体はアレンジが加えられており、前面から見ると上がシルバー下がホワイトというツートンカラーになっており、背面にはブラックパネルも使った3色のカラーリング。前面中央のエンブレムがデザインのポイントになっているほかは奇をてらわないデザインではある。

photo 上下で2色に分かれるデザイン。特に高級感はないが、エンブレムのアクセントや背面のブラックパネルなど、デザインの工夫が感じられる

 同じく3.0型液晶+タッチパネルのDSC-N1は、良くも悪くもソニーらしくないデザインだったように思えるが、デザインとしては丸みを帯びた独特のスタイルだったので、T10の方が普通のコンパクトデジカメといった印象。サイズも、3.0型液晶にタッチパネルということを考えれば十分に小さい。ただ、外装の高級感はDSC-N1の方が上に感じる。

 デザインのシンプルさ以上にシンプルなのが操作系。本体上部にある電源ボタンとズームレバー一体型シャッターボタン以外は、背面に2つのボタンがあるだけ。背面のボタンは再生ボタンとMENU(メニュー)兼戻るボタンで、それ以外のボタン類は見あたらない。

photo 背面には液晶右側だけでなく、右側にも滑り止めの凹凸がある。両手で撮影することを推奨しているようで好印象。ボタンは2つしかないので、初めて見るとちょっと驚く。3.0型という大型液晶を搭載しながら、ボタンをばっさりと排除したため、このコンパクトさが実現できたのだろう

 これがタッチパネル搭載による効果で、DSC-N1に比べてもボタン数は少ない。ギリギリまで削減したという感じで、これ以上の削減は難しそうな印象だ。タッチパネルの詳細は後述するとして、ボタン数が限界まで減らされても、タッチパネルで工夫することにより、操作性が犠牲にならないようになっている。

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