撮像素子には、1/2.33インチの有効710万画素CCDを採用する。同時期に発売した生活防水機「μ710」と同等のCCDであり、上位機「μ810」の1/1.8インチ有効800万画素CCDよりはサイズと画素数で下回る。
感度は、プログラムAEモードの場合、オートのほかISO64〜1600までの6段階を選べる。通常の感度オートはISO64〜400の間での自動調整だが、シーンプログラムの「ブレ軽減」では最高ISO1600まで、シーンプログラムの「キャンドル」や「寝顔」では最高ISO2500まで自動アップする。
ISO1600を超えるとノイジーになり画質重視の撮影には向かないが、ブレを抑えたい場合には有効だ。低感度側の画質については、シャープネスが強めだが、彩度強調はそれほど高くない印象を受けた。より鮮やかな色で撮りたい場合には、シーンプログラムの「風景」などを選ぶといい。
上位機μ810の画質に比較すると、細部の再現性や高感度の画質で少し見劣りがする。しかし、μ720SWにはμ810を超える防水性能と耐衝撃性があり、その分シャッターチャンスは大きく広がる。画質差と撮影領域の広さを天秤にかければ、筆者なら迷わずμ720SWを選ぶ。次は仕事抜きで海辺での撮影を楽しみたい。
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