ボディは、曲面を多用しながらも、ところどころにエッジをきかせたデザインだ。外装には樹脂素材を、内部のシャシーにはステンレス素材を採用する。外装の表面には梨地処理が施され、プラスチックの割には安っぽいイメージは受けない。
細部のデザインには改良が加わっているが、パッと見の印象はこれまでの「*ist DS/DL」シリーズと大きく変わらない。手ブレ補正を搭載したことで、「*ist DL2」に比較した場合、奥行きが3ミリ、重量が90グラムそれぞれ増えている。また、構えた際にじゃまにならないように、右手側のストラップ吊り金具の向きを変え、その付け根のデザインを改良したため、ボディの横幅は4.5ミリアップしている。
ファインダーは、「*ist DS/DS2」のようなプリズム式ではなく、*ist DL2と同等のルーフミラー式を搭載する。ただし*ist DL2とは異なり、AF測距点のスーパーインポーズ表示に対応し、測距点の数は*ist DS/DS2と同じく11点を利用できる。
そのほかの主要な機能についても、これまでの製品から多くを受け継いでいる。ボディ上部のモードダイヤルで、プログラムAEやシャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル、ピクチャーモード、シーンモードなど13モードを選択でき、シーンモードのメニューからはさらに8モードを選べる。
特徴的な機能としては、被写体をカメラが判別して、人物、風景、マクロ、動体、標準の5モードが自動的に切り替わる「オートピクチャーモード」、撮った画像の色調や明るさを変えたり、ソフト効果やスリム効果を加えて別途保存する「デジタルフィルタ」機能などがある。また、電源レバーをOFFとは逆方向に回すと「デジタルプレビュー」機能が作動する。仮の撮影が行われ、画像が液晶画面に表示されるが、その画像は保存できない。つまり、実際に撮る前に構図や露出、ピント、ライティングなどをチェックするための機能である。
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