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HDDで撮ってDVDで残す――世界初HDD&DVDハイブリッドカム“Wooo”(2/2 ページ)

» 2006年08月02日 13時30分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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 1/3インチ総画素数331万画素の高解像度CCDを採用。静止画撮影では有効305万画素を使った高精細な写真(2016×1512ピクセル)が撮れる。動画も静止画も高画質に撮影できる高画質画像処理回路「ピクチャーマスター for DVDカム」を搭載。画質の向上と低消費電力化を実現している。

 本体の塗装は携帯電話やDVDレコーダーで培った「蒸着技術」を採用。高級感あふれるクローム調に仕上げている。

photo 蒸着技術で高級感を表現

 DVDマルチドライブの採用でDVD-RAM/-Rの記録・再生に加えてDVD±RWの記録・再生にも対応。またSDメモリーカードスロットも備え、静止画をSDカードに保存できる。DVD&HDDと2ドライブ搭載ながらもサイズが66(幅)×143(奥行き)×92(高さ)ミリ・重さ約485グラムと小型サイズに仕上がっている。


DVDカムは「すぐにレコーダーなどで見られる」「管理しやすいDVDメディアに残せる」というメリットがあるが「録画時間が短い」という欠点があった。一方、HDDカムは「長時間録画できる」という利点を持ちながらも「PCでのダビングが面倒」「本体でしか見られない」というデメリットもあり、それぞれ一長一短だった。DVDとHDDの両方を搭載したハイブリッドカムは、これら両者のメリットを生かして「HDDでたっぷり撮って、DVDに簡単ダビングで残す」というビデオカメラの新提案を行っていくという。

 「ビデオカメラ市場は、台数ベースで1300万〜1400万台と、多少の変動はあるもののほぼ横ばい状態が続いている。日立は2000年に、DVDカムを業界に先駆けリリースし、テープからDVDへのメディアチェンジを提案。そして現在、DVDがユーザーに定着してきている。さらにここ1〜2年は、ひとりひとりの趣向の多様性という背景から、多種多様なメディアフォーマットが提案されている。“市場規模の横ばい”“メディアの多様化”という2点に注目し、新たな需要の拡大を図ってく製品としてハイブリッドカムを開発した。“撮る、見る、創る、残す”をカバーできる新しいビデオカメラをハイブリッドカムで提案し、市場を伸ばしていきたい」(同社デジタルメディア事業部 萩本教夫副事業部長)

photo 同社デジタルメディア事業部 萩本教夫副事業部長

 主な仕様は以下の通り。

製品名 DZ-HS303
CCD 1/3インチ331万画素
有効画素数(動画/静止画) 218万画素/305万画素
JPEG記録画素数 2016×1512ピクセル
レンズ 6.1-61mm(F1.8-3.0)
35mm判換算 52.7-527mm
光学ズーム 光学10倍
フィルター径 37mm
液晶ディスプレイ 2.7インチカラーTFT(12万画素)
バッテリー リチウムイオン充電池
連続撮影時間 約125分
インタフェース SDメモリーカードスロット、8ピン特殊コネクター(S/ビデオ/音声入出力)、外部マイク入力、USB端子(USB2.0 ハイスピードモード対応)
サイズ 66(幅)×92(高さ)×143(奥行き)ミリ
重さ(撮影時) 約485グラム(約560グラム)
市場想定価格 13万円前後
発売日 8月30日

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