レビュー
» 2006年08月08日 14時20分 UPDATE

レビュー:iPod meets 真空管――サンコー「iBlueTube」 (1/2)

サンコーの「iBlueTube」はiPod専用真空管アンプという類を見ない製品。果たしてそのサウンドはいかに。

[渡邊宏,ITmedia]

 サンコーが8月下旬から販売開始する「iBlueTube」は、iPod専用の真空管アンプ。iPod用スピーカーシステムはコチラで紹介しているように数多くの製品が登場しているが、本製品は(スピーカーを内蔵しない)純粋なアンプであり、なおかつデジタルアンプ全盛の時代に真空管を利用しているなかなか珍しい製品だ。

photo iBlueTube。正面左の型番とロゴは量産出荷品ではなくなる予定

 「デジタルでは味わえない、温かみを持った音」(同社)を再現するという、本製品のサウンドを試聴してみた。

真空管は6922

 本体サイズは295(幅)×130(高さ)×68(奥行き)ミリと、17インチ液晶ディスプレイとほぼ同じ横幅だ。三角柱の本体を横倒しにしてDockを合体させたフォルムで、左右は透明なアクリルとなっており、最大の特徴である真空管が見える。

photophoto 三角柱の本体デザインがよく分かるショット(左)、搭載されている真空管は6922(右)

 利用されている真空管は6922。オーディオ製品に利用される真空管としては比較的ポピュラーなもので、現在市販されている製品ではオーディオアナログの「PRIMO CENTO VT」、カインラボラトリーの「CDT-17A」などが利用している。(余談だが、AOpenの真空管搭載マザーボード「AX4B533-TUBE」が利用していたのも6922だった)。

 本製品は全段に真空管からの出力が利用されているわけではなく、初段が真空管、出力段がトランジスタという構成となっている。出力は12ワット×2、S/N比は80デシベル。

 背面インタフェースはシンプル。スピーカー接続用のRCA端子、ビデオ出力用のSビデオ端子、ACアダプタ入力、PCとの接続に利用するUSB端子のみだ。なお、PCと接続してもDockとして認識されるだけであり、USBオーディオデバイスとして使用することはできない。

 iPodの充電も行えるが、USB端子の上に設けられているスイッチで充電機能のON/OFFも可能。再生と充電を同時に行うと再生音にノイズが乗る現象が起こる場合があるための措置だという。

 付属のDockスペーサーを交換することで、iPod miniを含む第3世代以降のiPodに対応する。なお、外部入力端子を持たないため、対応するiPod以外では利用できない。試しに背面のUSB端子にiPod shuffleをセットしてみたが音は鳴らなかった。ちょっと残念。

photophoto 前面(左)と背面(右)。前面には音量調節ボタンが設けられている。背面の「ELECTRIZE」スイッチで充電機能のON/OFFを行う

 なお、パッケージには再生/停止や音量調整、アルバム/プレイリスト切り替えなどの行える小型のリモコンが付属する。リモコン付きの真空管アンプというのもなかなか珍しい。

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