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パナソニック、新D-Snap AudioとドッキングするHDDミニコンポ

» 2006年08月23日 17時29分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 パナソニックマーケティング本部は8月23日、HDD搭載ミニコンポ「D-Dock」の新製品「SC-SX850」「SC-SX450」を9月8日より販売開始すると発表した。ポータブルオーディオプレーヤー“D-Snap”の新製品と同時発表となる。価格はいずれもオープンで、実売想定価格は「SC-SX850」が8万円前後、「SC-SX450」が6万5000円前後。

photophoto 「SC-SX850」(左)と「SC-SX450」(右)。カラーはSC-SX850がシルバーのみ、SC-SX450がシルバーとホワイトの2色展開

 新製品は同社HDDコンポ「SC-SX800/400」(レビュー)と同じく、CD/SD/HDDをワンボックスに納めたタイプ。SC-SX850は160Gバイト、SC-SX450は80GバイトのHDDを搭載しており、最大で約8万曲(SC-SX450では最大約3万9000曲)を収納できる(AAC LPモード時)。

 大容量のHDDを搭載することで、非圧縮のリニアPCMでも多くの楽曲が収納できる。SC-SX850でCD約216枚分、SC-SX450で約104枚分の楽曲データが録音可能だ(CD1枚60分として計算)。CD→HDDのリッピング速度も12倍速と高速だ。

 CD→HDDへの録音時には、内蔵されたGracenoteのデータベースによってタイトル情報を付加できるほか(インターネット接続されていれば、Gracenoteサーバーからの情報取得も可能)、レコードやテープといった外部機器からアナログ入力された楽曲についても、音声認識/解析を行うことでタイトル情報が付加できる機能を搭載した。

 アナログ入力を解析し、データベースと照合して曲情報を取得する製品としては長瀬産業のポータブルプレーヤー「TRANSGEAR HMP-100」(レビュー)が既に登場してるが、SDミニコンポとして同機能を備えたのは本製品が「世界初」(同社)だという。

photophoto 前面には大型の液晶ディスプレイ(左)、リモコン(右)

 同時発表されたD-Snapとの連係機能も大きな特徴だ。対応機種は当面のところ「SV-SD800N」「SV-SD400V」の2製品に限られるが、D-Snapで音楽を再生しながら本製品にセットすると続きから再生されるほか、本製品の付属リモコンでD-Snapを操作することも可能になる。

 D-Snapの充電スタンドとしても機能し、約10分の充電で約3時間の再生が可能となるが、D-DockからD-Snapへの録音機能は備えない。「(録音機能の搭載は)技術的には可能だが、シンプルな使い勝手とは何かを検討した結果、本製品での搭載は見送った」(同社)

photophoto SC-SX450と“D-Snap”SV-SC400Vの組み合わせ(左)、D-Snapを差し込むポートのそばにはSDメモリーカードスロットも用意されている(右)

 上位機種となるSC-SX850には、高音域と低音域それぞれを別のアンプで駆動する「バイブリッド・デジタル・バイアンプ」方式を採用。低音用には高効率のデジタルアンプを搭載することで、迫力ある低音とツヤのあるボーカル再生を実現した。10センチウーファーと6センチツィーターを組み合わせたスピーカーにはワイドディフューザーを搭載、部屋全体に音を響かせる。

photophoto 特徴的な背面デザインのスピーカー(左)、スピーカーのカットモデル(右)

 圧縮音源が失ってしまった高音域を補完する「コンプレッション デジタル リ.マスター」「AAC リ.マスター」のほか、迫力ある低音を再生する「H.BASS」といった高音質化回路も組み込まれている。お気に入りの曲をワンボタンでプレイリストに登録できる「マイベストプレイリスト」、テンポなどから録音した曲を7種類に分類する「印象選曲」などのプレイリスト作成機能も引き続き搭載する。

 本体サイズは両モデルとも195(幅)×161(高さ)×331(奥行き)、約4.5キロ。インタフェースとしてアナログ入力(RCA)、アナログ入力(ステレオミニ)、アナログ出力(ステレオミニ)、D-Snap Port(D-Snap接続専用)などを備える。

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