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第55回 記録と観察の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

» 2006年08月24日 11時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

花が開く様子を撮ってみよう

 記録系撮影で面白いのが「インターバル撮影」機能。セットすると「指定した時間おきに、自動的にシャッターを切ってくれる」機能だ。この機能を持っているデジカメは少ないのだが、あるといろいろと楽しむことができる。

 うれしいのは、自分がその場にいてシャッターを切らなくても済むことと、一定間隔で自動的に撮影してくれるので機械的な撮影が可能なこと。人の手だと難しいことができる。

 例えば動物や昆虫の撮影。人がいると自然な姿を撮れないが自動撮影なら大丈夫なこともある。早朝の撮影で起きなくてもいい。

 もちろん先に起きることを予測して撮るわけだから無駄になることもあるけど、無駄なカットはあとで削除すればいいわけだ。

 今回は分かりやすいところで、花が咲くところでも撮ってみようかと思ったわけである。花が咲きそうなつぼみを見つけ、そこにあわせてカメラをセット。マクロモードにして三脚に取り付けた後、インターバル撮影モードにセットして放置である。

 ピントは中央に合わせるようにして、一安心と思って一晩放置してみた。

 5分ごとに100枚撮った中から4枚を抜粋。だんだん花が開くと同時に左に傾いていくのが面白いでしょ。左側に窓があるので、明るい方に花全体が少しずつ傾いていくのだ。

 惜しむらくは、花が傾いて中心からずれたため、最後の1枚はピントが合ってないこと。マニュアルフォーカスにしなかったわたしのミスです。

 何時間も放置して電池は保つのか、と思うだろうけど、これはカメラによりけり。3〜4時間しか保たないカメラもあれば、10時間でも平気なカメラもあった。インターバル撮影の待機中に電力を使わない設計になっているか、多少なりとも使ってるかという違いかと思う。

 でもインターバル撮影中は液晶モニターをオフにすれば、それなりに保つ。

 今度は他のカメラでピントを固定して挑戦してみたが、さすがに都合良く花が開いてはくれないのでした。この日は咲きかけのところで止まってしまった。

 でもちゃんとセッティングして根気よく挑戦すれば撮れるもの。寝ている間に花は何をしているか。結構面白い夏休みの自由研究っぽいテーマだ。しかもうまくすれば一晩で研究素材を作れるし。

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