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ヤマハ、“歌声”再現にこだわった高級Hi-Fiスピーカー「Soavo-1」(1/2 ページ)

» 2006年08月25日 16時54分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 ヤマハは8月25日、ハイエンド向けHi-Fiスピーカーの新ブランド“Soavo(ソアヴォ)”を発表、第1弾としてフロアスタンドタイプのHi-Fiオーディオ用スピーカーシステム「Soavo-1」を9月下旬から発売する。価格は18万9000円(1台)。

photophoto 新ブランド“Soavo(ソアヴォ)”第1弾、フロアスタンドタイプのHi-Fiオーディオ用スピーカーシステム「Soavo-1」。カラーはブラウンバーチとナチュラルバーチの2色を用意

 同社のサウンドコンセプト「ナチュラルサウンド」を具現化するために新規開発された高級スピーカーブランド“Soavo(ソアヴォ)”。イタリア語のSoave(優美な)とVoce(声・歌声)の造語からくるネーミングを与えられた新製品は、楽器メーカーの顔も持つ同社の、楽器作りを原点にした「音楽が本来の表現で聴ける」「無用な色づけがなく、楽器の音色や人間の肉声が自然に描き分けられる」スピーカーに仕上がっているという。

 歌声のリアルな再生やタイトで力強い低音再生を実現するためにトールボーイの3ウェイ・4スピーカー構成を採用。専用開発のツィーターと13センチ口径A-PMDミッドレンジ、16センチ口径A-PMDウーファーを配して、高音域から低音域までそれぞれ最適なユニットが受け持つことで、音楽の表現力を向上しているという。

photo 接合部のロスを排除し、高域の情報量と解像度をアップするアルミマグネシウム合金製DC(Direct Coupled)-ダイヤフラムツィーターを採用。音楽の透明感やニュアンスを忠実に伝えることができるという
photo ペーパーコーンの俊敏さと樹脂コーンの剛性を併せ持つ同社独自のA-PMD(Advanced Polymer Injected Mica Diaphragm)振動板を使った専用ミッドレンジ。高剛性アルミダイキャストフレーム、エッジワイズ巻きリボン線ボイスコイルなど、こだわりのパーツをおごることで、ボーカルやソロ楽器の中域を張りのあるクリアな音で表現できるという
photo ウーファーにもA-PMDを採用。16センチ径ユニット×2のダブルウーファー構成で、低音域の量感とハギレのよさを両立している。高剛性アルミダイキャストフレーム、エッジワイズ巻きリボン線ボイスコイル、大型フェライト磁石などで強力な駆動システムを実現

 キャビネットのサイズは349(幅)×487(奥行き)×1051(高さ)ミリ・重さ約27キロ。ハイクラスブランドの第1弾にふさわしい、欧州的なデザイン性の高いキャビネットに仕上げた。平行面をまったくなくしたスタイルは、新しい楽器をも思わせる優美なシルエットを醸し出している。バッフル面の上下左右を傾斜させ、内部にスラントパーティション&バーチカルラダー補強を施すことで、音質を損なう定在波や回折の低減と、剛性を両立した。

photo ツィーターの両サイドを大胆にカットしたデザイン。美しさだけでなく、高音域の音圧がきれいに広がるといった効果もある。
photo このSoavo-1のデザインは、インダストリアルデザイナーの喜多俊之氏とのコラボレーションによるもの。喜多氏らしさは、スピーカーをしっかりと支える4本のレッグに見て取ることができる。
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