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高倍率で高画素のハイエンドデジカメ――「LUMIX DMC-FZ50」(4/4 ページ)

» 2006年08月29日 13時52分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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ISO100の画質は精細感が高く発色も美しい

 シリーズ共通のウリである手ブレ補正付き高倍率ズームは、前作と同じ光学12倍で、焦点距離は35〜420ミリ相当と変わらない。開放F値はワイド側F2.8、テレ側F3.7とまずまず明るい。ボディは若干軽量化し、使用時の重量は714グラム。気軽に持ち運ぶにはやや大きくて重いとはいえ、同等の焦点距離やF値を一眼レフ機でそろえた場合よりは、はるかにコンパクトだ。

 トータルとしては、操作性の向上が非常にありがたいが、高感度の画質には不満が残る。ノイズリダクションやインテリジェントISO感度コントロール、画素混合などによって高感度画質の向上や被写体ブレの低減を試みているが、いずれも「ないよりはあったほうがいい」というレベル。評価がちょっと厳しいのは、本機は画質に目が肥えた中級者以上をターゲットにしていると思うからだ。

 わたしとしては手ブレ補正機能の力を生かし、ISO100限定で使用したい。そうすれば1000万画素オーバーの精細感をぞんぶんに味わえる。

インナーズーム式なので、ズーミングをしてもレンズの全長が変化がなく、リングによる手動操作で素早く焦点距離を調整できる
鏡胴部のスイッチで、マクロモードやマニュアルフォーカスへの切り替えを行い、マニュアルフォーカスはピントリングで操作する
最低感度のISO100の場合は、一眼レフ機に遜色のない高画質を得られる(左) オートの安定感は高く、露出やホワイトバランスの性能は良好なレベルだ(右)
高倍率ズームで生じやすい色収差は、目立たないように補正されている(左) 感度がISO200になると、羽などの細部表現がややつぶれ気味になる
ISO200以上の細部表現力は不満だが、被写体ブレ防止には高感度が役立つ(左) 等倍表示やA3印刷にこだわらなければ、ISO400でも実用的な画質になる(右)
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