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ソニー、SXRD搭載のフルHDプロジェクター「VPL-VW50」

» 2006年08月31日 04時07分 公開
[ITmedia]

 ソニーは8月30日、0.61型「SXRD」(Silicon X-tal Reflective Display)搭載のフルHD対応フロントプロジェクター「VPL-VW50」を発表した。価格は73万5000円。10月20日に発売する。

photo 天面はパールホワイト仕上げ。天吊り時の圧迫感を軽減するため、曲線を多用したデザインとなった

 「QUALIA004」「VPL-VW100」に続くSXRD搭載プロジェクター第3弾。光源用ランプをキセノンランプから新開発の200ワット高圧水銀ランプに変更するなどして低価格化を図った。

 また新開発の「アドバンストアイリス2」により、セットコントラスト15000:1を実現。シーンの明暗に合わせてアイリス(絞り)が開閉し、かつ電気的な補正を施すことで、明るい映像はより明るく、つぶれてしまいがちな夜のシーンも奥行き感のある映像で再現するという。また「Auto1」「Auto2」「Off」「マニュアル」という4モードを搭載し、画質調整範囲を拡大した。たとえばAuto1とAuto2では、アイリスの可動速度を「通常/速い/遅い」を設け、映像に合わせて選択可能。マニュアルでは、入力信号を問わず100段階から選択・固定できる。

 光学系には「ARC-F」(オールレンジクリアフォーカスレンズ)を採用。前述の高圧水銀ランプと合わせ、今までは再現することが難しかった白や赤の色表現能力を向上させた。12群16枚のガラスレンズは、すべて前面マルチ反射防止処理コーティング。1.8倍ズームレンズの採用により、投射範囲は100型ワイド画面の場合で最短3.1メートルから最長5.3メートルの範囲で使用可能だ。投影スクリーンサイズは40型から300型まで。動作音は、独自の低ノイズファンおよびエアーダクト構造の採用により、約22dBに抑えた。

 インタフェースは、HDMI×2系統にくわえコンポーネント×1系統、コンポジット×1系統、D-sub15ピン×1系統。外形寸法は395(幅)×174(高さ)×471(奥行き)ミリ。重量は約11キロ。別売アクセサリとして、天井取付金具「PSS-H10」(8万850円)や交換用ランプ「LMP-H200」(4万2000円)を用意する。

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