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“騒音キラー”の効果は?――パナソニック「SV-SD800N」レビュー(1/3 ページ)

» 2006年09月01日 17時07分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
photo SV-SD800N(ピンク)

 パナソニックが9月8日より販売開始する“D-Snap Audio”「SV-SD800N」「SV-SD400V 」はSDメモリーカードをストレージに利用するポータブルオーディオプレーヤー。双方ともiPod nanoを連想させる薄いカード型ボディだが、最大の特徴はその外見ではない。

 上位機種のSV-SC800Nには新開発のノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンが付属するほか、SV-SD400Vには密着感を高めたカナル型ヘッドフォンが付属しており(ノイズキャンセリング機能は非搭載)、両製品ともに外部からのノイズを遮断し、より快適なリスニング環境を提供していることだ。

 飽和状態に近づいたともいわれるポータブルオーディオプレーヤーの市場へ、“騒音キラー”をいう新機能を携えて登場する新製品を試用してみた。

iPod nanoよりコンパクト

 今回試用するのは、ノイズキャンセリング機能を備えた「SV-SC800N」。35.1(幅)×86.1(高さ)×9.6(厚さ)ミリ、約38.5グラム(充電池含む)の本体はカラー液晶こそ搭載していないものの、手にした際の感触でいえば、iPod nanoよりもコンパクト。これならば胸ポケットに入れても違和感はないだろう。

photo 右側面にはストラップホールが用意される
photophoto iPod nanoとの比較。縦横は本製品の方が小さく(左)、厚さではiPod nanoのほうが薄い(右)

 ハーフミラー仕上げの表面フィニッシュについては好みが分かれるところかも知れないが、3色ある中で最も派手なピンクでも、意外なほど落ち着いた色調だ。さすがに万人受けするカラーとまではいわないが、そう感じるならばシルバーかブルーを選択すればよいだろう。

photo 3色のカラーバリエーション。いずれも表面はハーフミラー処理されている

 ボディ正面には操作系のインタフェースが集中している。ボタン類のストロークはさほど確保されておらず、ツメを立てるような感じで操作する方が意図通りに操作できる。ただ、これだけの薄さながらも、右手に持てば人差し指/中指/薬指で本体を支え、親指で操作するというポジションが自然にとれる。筆者の手は成人男性にしては小さめの方だが、ホールド感は良好だ。

photophoto 右手での保持(左)、ボタンのストロークは浅いので自然とツメを立てるようになる(右)

 背面にはホールドスイッチと簡易的なプレイリストを作成する「MARK」ボタン、上部側面にはSDメモリーカードをセットするスロットが用意されている。充電池は脱着可能なタイプ。3.5ミリヘッドフォン端子とリモコン/PCとの接続端子は下側側面だ。リモコン/PCとの接続端子はUSB端子と似ているが、実際には独自規格だ。

photophoto SDメモリーカードスロット(左)、バッテリーは脱着可能(右)
photophoto 、3.5ミリヘッドフォン端子とリモコン/PCとの接続端子(左)、黒いケーブルはUSB、白いケーブルは付属リモコン。リモコン/PC接続端子が独自仕様であることが分かる(右)
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