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新型防水Xactiの実力チェック――三洋電機「DMX-CA6」レビュー(3/3 ページ)

» 2006年09月05日 15時01分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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動画と静止画を気楽に楽しむ

 撮像素子は1/2.5インチの有効600万画素CCDを搭載する。静止画はシャープネスを強調したメリハリのある描写だ。解像感や発色性は、最近の600万画素クラスのコンパクトデジカメとしては物足りなくも感じる。とはいえ、動画の画質やステレオマイクによる音質に関してはワンランク上だ。画素混合によって暗い場所でも動画を撮れる点もありがたい。

 グリップの持ちにくさや操作ボタンの窮屈さはちょっと残念だが、それと引き換えにコンパクトボディという大きな魅力がある。ハンドリングを重視するなら、他社のビデオカメラに選択肢はたくさんあるし、静止画の画質にもっとこだわるなら静止画メインのカメラを選べばいい。このDMX-CA6で本格作品を撮ろうという気持ちは最初からない。

 カバンやポケットに手軽に入れられる小型軽量ボディで、丸みを帯びた愛らしいフォルム。悪く言えばオモチャっぽい、よく言えばデジタルガジェット的なスタイルを持ち、動画や静止画を簡単に楽しめることがDMX-CA6の面白さだ。それに生活防水という価値が加わり、活躍するシーンはさらに広がった。

動画は640×480ピクセルの29.97fpsに対応し、動画フォーマットにはISO規格に準拠したMPEG-4方式を採用。パソコン上では「QuickTime Player」などで再生できる
記録メディアはSDおよびSDHCメモリーカード対応。4GBのカードを使用した場合、最高画質で約2時間45分の記録ができる。電源はリチウムイオン充電池で、ムービー連続撮影時間は従来機DMX-C6の約60分から30%アップし、約80分を実現。充電器が小型のコードレスタイプになったのもありがたい
JIS保護等級4相当の生活防水性能を備え、雨や水しぶきがかかっても影響がない。耐衝撃性については、数値的な性能は特にうたっていないが、テープやディスク記録のビデオカメラとは異なりSDメモリーカード記録なので、そもそも衝撃に強い

DMX-CA6による作例

「6H-H」モードで撮影した静止画。この2枚は晴天のため、オートに設定した感度はISO50となった。シャープネスが強すぎる印象もあるが、ビルの窓までくっきり描写できている
左は動画の記録中に撮影した静止画。押しにくい撮影ボタンのせいにするわけではないが、少し手ブレしてしまった。右の写真はシャープに写り、細かい毛並みまで生々しく再現
ここからの動画は、最高画質の「TV-SHQ」モードで撮影したもの。左は、途中で静止画を同時記録したため、その記録中は画面がフリーズしている。右の動画はこちら
左の動画は「画質調整」をノーマルからビビッドに切り替えて撮影。インコの鮮やかな色がいっそう強調されている。右は撮影中のズーミングをテスト
生活防水を試すべく水辺で撮影した2点()。このくらいの水なら、注意すれば従来機でも撮影可能だが、海辺やスキー場などのよりシビアな条件では生活防水の恩恵は大きい
左はスーパーマクロモードで接写した動画。音がうるさいのは空調音のため仕方ない。右の動画は、鳥が羽ばたく音や虫の音、観客の声がリアルに記録された
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