先週8月29日、Blu-ray Disc(BD)推進メーカー各社と国内向けにBlu-ray Discタイトルの発売を予定しているソフトベンター各社合同による「Blu-ray Disc発表会」が開催され、全75本のBDタイトルが発表された。先に発表済みのHD DVDソフトと合わせて、今年の年末は「ハイビジョンコンテンツを“買って”楽しむ」という新しいムーブメントがおこりそうだ。
同発表会でも“ハイビジョン・ラバー”と紹介されて登壇し、ゲストスピーカーとして熱弁をふるった麻倉怜士氏に、ハイビジョンパッケージメディアの魅力とその可能性を聞いた。
――Blu-ray Disc発表会では、75本のBDタイトルがラインアップされました。これは多いのでしょうか、少ないのでしょうか。
麻倉氏: 75という数字をどう評価するかですが、たしか1981年のレーザーディスクの立ち上げ時が70タイトルだったと記憶しています。それがレーザーディスク最盛期には何千タイトルとなったわけですから、初物のメディアのタイトル数としては妥当な線ではないでしょうか。現在はエンコーダー環境も整っていないですし、ディスク製造でも2層ディスクのハナシがチラホラ出てますし、こういったプリミティブな状況でこれだけのタイトルが登場したのは、ソフトベンダーの期待の表れであるのかもしれません。
BD陣営の強みというのは、参加企業が多いところでしたが、ハードの開発が遅れていたこともあり、具体的なタイトルがなかなか出てきませんでした。ですが、今回発表されたタイトルの中には非常に魅力的なものもあり、期待がもてます。
――今回の75本の中に注目のタイトルはありますか?
麻倉氏: 個人的に好きなタイトルということでは「ニュー・シネマ・パラダイス」に注目したいですね。「S.W.A.T」や「ソードフッシュ」のような現代的高画質の権化のようなタイトルもいいのですが、ニュー・シネマ・パラダイスのような“フィルムメイドの真髄”のようなタイトルが、大容量・高画質をうたうBDで出てくると、シアターカルチャーの展開という点でも画期的ですね。
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