人を撮る話をしてきたけれども、お店へ行ったら料理も撮りたい。しかし、暗くて赤っぽいお店では、料理まで赤くなってしまう。
お店で出てきたスナック菓子をオートホワイトバランスで。これではいったい何がなんだか分からない。そこでカスタムホワイトバランスで無理矢理色をあわせると、様子がよく分かる。
つまり、暗い赤っぽいお店で人を撮るときはその赤みや暗さをいかすとお店の雰囲気が出るけれども、料理を撮るときはホワイトバランスをきちんとあわせないと美味しそうどころの騒ぎじゃなくなるということ。
オムレツだともっと分かりやすいかも。
ジャーマンオムレツの勇姿。すごくおいしいんだけれども、これではオムレツらしき食べ物ということは分かっても、かなり微妙。
そこで、白いナプキンを使ってホワイトバランスをカスタム設定し、プラス1の露出補正をしてマクロでしっかり撮影。そうすれば誰が見てもオムレツ。同じ場所で撮ったとは思えないくらい違う雰囲気になる。
大事なのは、どんな風に撮りたいのかを考えて使い分けることだ。
逆に、お店の中を撮りたいときは、そこの雰囲気にあわせて。
これはまた別の店。1枚目は太陽光にホワイトバランスを固定して撮影。2枚目はオートホワイトバランスで撮影。1枚目の方が雰囲気が出てる。
さて最後は話が戻ってビール。
普通に撮ったビール。これではあまりに普通である。
ビールを強調しようと少しマクロモードで寄ってみた。ちなみにこれは「ハーフ&ハーフ」なので色が少し濃い。
さらにちょっと望遠側を使ってみた。
グラスの遠近感がなくなって、少しいい感じ。
でもビールをカッコよく撮るならその透明感が大事。ちょっと下から、背景に照明など明るいところを入れて撮ろう。
さらに少しプラスの露出補正をかけるともっと透明感が出る。
飲み会で写真を撮るときは、雰囲気を撮りたいときと、被写体そのものを撮りたいときを撮り分けるべし。
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