操作系は従来と同じ。ADJボタンを押すと露出補正、ホワイトバランスを変更するメニューが現れるし、2つまで機能も追加できる。わたしはISO感度とフォーカスモードを入れるのが好み。さらにマクロ時は、マクロ専用のスポットフォーカス機能が使える。画面上の任意の点にフォーカスを合わせられるので、三脚に据え付けてマクロ撮影するとき、最高に便利。
それ以外はメニューで。メニューは4ページに渡っており、彩度やシャープネスを含めて細かく設定できる。
ユニークなのは最近搭載するモデルが減ってきた「インターバル撮影機能」。撮影間隔は5秒から3時間までセットできるので幅広く利用可能だ。また、撮影モードをSCNにすると8種類のシーン+マイセッティングを2つ利用できる。
バッテリーはCaplio R3と同等のもので、1150mAh。CIPA規格で約360枚撮影可能と、持ちはなかなかいい。ボディもバッテリー込みで約170グラムとかなり軽量だ。それも素晴らしい点。
よくこのサイズと大きさで、これだけのハイスペックを入れて、この価格を実現した、と相変わらず思う。コストパフォーマンスは非常に高い。今回は発売前の製品だったせいか、動作に不安定な点があったが、発売時には問題ないと思う。
ただ、大きめなレンズの駆動音、使っているとグリップあたりが熱くなってくること、確認画像の質など気になる点もある。性能面では素晴らしいけれども、動作や写りにややぎこちなさが残っている感じ。
そういう意味では、フルオートで広角から望遠まで撮れる万人向けモデルというよりは、28〜200ミリ+超強力なマクロの便利さを知ってる人向け。そういう人が手にして良さを引き出せば、比類なきコンパクトデジカメとして楽しめるだろう。特に28ミリの広角や、テレ端でも14センチまで寄れるマクロ機能がいい。
コストパフォーマンスは非常に高いので、性能に魅力を感じる人は是非手に取ってみるべき。
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