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スゴいぞ、ペンタックス「K10D」 元気の源は韓国パワー?Photokina 2006(2/2 ページ)

» 2006年09月29日 07時23分 公開
[西坂真人,ITmedia]
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 そう、これがウワサのK10D兄弟機Samsung「GX-10」なのであった。レンズこそ「Schneider-KREUZNACH」の名が刻まれているが、ボディはまさしくK10D。Samsungサイトのリリースでスペックを見るまでもなく、シャッター横にはちゃんとグリーンボタンもある。

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 ペンタックスとSamsungグループのSamsung Techwinの両社は、昨年10月に交換式デジタル一眼レフカメラの共同開発で合意したと発表、今年初頭にはSamsung Techwinから*ist DS2ベースの「GX-1S」と*ist DL2ベースの「GX-1L」をリリースしている。「GX-10」も、これら共同開発の一環であるというわけだ。

 世界ブランドで販売力のあるSamsungの後ろ盾があるからこそ、K10Dの戦略的なコストパフォーマンスが実現できたのであろう。韓国パワーを手に入れたペンタックスの今後に、大いに注目したい。

photophoto Samsungブースでは、コンパクト機のニューフェイスも話題を呼んでいた。この開発力が相乗効果を発揮すると、ペンタックスはもっとスゴいことになりそうだ

 K10Dの登場で、イチバン痛い思いをしているのはソニーではないだろうか。αの切り札的存在だったボディ内手ブレ補正を搭載されただけでなく、機能面を見てもほとんどの項目でK10Dがα100を上回っている。

 しかも、ペンタックス躍進の原動力になっているのが、ソニーが液晶パネルで手を組んでいるSamsungというのは何とも皮肉なハナシだ。

photophoto ペンタックスブースでは、レンズ交換式中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645 Digital」も参考出展。米国のPMAや日本のPIEで披露したものより、細部の仕様が少しずつ固まってきているのが分かる。「来年のPMAでは、さらに詳細なスペックをお知らせできる」(同社)というから、年内の発売はないのだろう
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